【2023年】雪の女王のおすすめ絵本ランキング５冊！年４００冊読む書評ブロガーが紹介！

こちらは挿し絵が気に入って。
幼少時のボラが欲しがった絶版本とは違いますが。

カイとゲルダのメインのお話しで、雪の女王は最初に少ししか出て
きません。

でも子供の読み聞かせには良さそうです。

＜特徴＞
　・本文に入る前に、鏡の破片がカイの目に刺さるくだりについて説明書きがある。
　・絵と文章のバランスが良い。（文章ばかりでは飽きる）
　・最後にカイとゲルダが部屋に戻ってみると、二人とも大人になっていたという結末。

個人的にはバーナデットの絵がほんわかしすぎて、盗賊の娘がキュートすぎるなぁと思いましたが
カイとゲルダの優しい表情はこちらの本の方が好みでした。
お話もこちらの本の方が読みやすく、すんなりと絵本の世界に入れるように思います。

　・女王の怖さ、氷の世界の寒さ、自然の厳しさ、山賊の娘は、圧倒的にこちらの絵が良い。
　・鏡の破片がカイの目に刺さるくだりが書かれていないのが残念。
　・長い本文に対して、絵が少なすぎる。読んでいて退屈しそうになる。

細かい字で長々と書いてあるので、子供が読むには根気が必要かも？
ちなみにほるぷ出版の本では、鏡の破片のくだりは物語の冒頭に注意書きのようにまとめて書いてあり、
最後にカイとゲルダが自宅に戻ると、二人とも大人になっているのに気付いた、とあります。

それでも相当な文章量で、読み聞かせには数晩かかりましたｗ

ル・カインの挿絵はデフォルメされた花や木々が刺繍の図案のようであり、欧米伝統の図案と、彼が活動を始めた６０年代のサイケでアバンギャルドな色使いが昇華され、独特の、しかしすばらしい物語世界を顕しています。

１９８１年初版であまり売っていませんが、是非おすすめした１冊です