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こんちわ、柿田ぴんとです!
今回は、直木賞受賞のおすすめ作品・書籍ランキング7冊を、高評価レビューも加えてご紹介します!
目次
- 1位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第161回 直木賞受賞作】 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』
- 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第161回 直木賞受賞作】 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』
- 2位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第160回 直木賞受賞作】宝島』
- 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第160回 直木賞受賞作】宝島』
- 3位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第162回 直木賞受賞作】熱源』
- 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第162回 直木賞受賞作】熱源』
- 4位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
- 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
- 5位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『クスノキの番人』
- 6位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第158回 直木賞受賞作】銀河鉄道の父』
- 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第158回 直木賞受賞作】銀河鉄道の父』
- 7位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』
- 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』
- 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ
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1位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第161回 直木賞受賞作】 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第161回 直木賞受賞作】 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』
文楽その物が、浄瑠璃、三味線、人形遣いの三位一体の芸なのに、さらに、歌舞伎や作者や観客、座主など、あらゆる物を巻き込みながら、そのエネルギーの産物なのだと良く理解できた。
完成された文体や構成で、次回作が待たれる。
とお三輪が語る。
確かに、江戸の頃と言葉も仕来りも変わった。
それなのに、今も観客は浄瑠璃や歌舞伎に魅かれる。
「渾然となった渦か」と正三が言う。
治蔵は酒ととに渦に溺れた。
「門左衛門も溶けとんのやろな」と続ける。
そして「わしが文字になってここへ溶けていくのかもしれへんな」と半二が思う。
「(溶けた)お三輪にはたくさんの娘らが溶け込んでいる」とも思う。
「渦」は観客をも飲み込んでいる。
だから今も観客は浄瑠璃や歌舞伎に魅かれる。
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍『【第161回 直木賞受賞作】 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』を読みたい方はこちら↓
『【第161回 直木賞受賞作】 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』を読む
2位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第160回 直木賞受賞作】宝島』
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第160回 直木賞受賞作】宝島』
エイサーを改めてじっくりと動画で見た。
なんて悲しい歌をさも楽しげに強く唄うんだろう。
沖縄の事はテレビでしかほとんど分からない。
私が幼い頃、母が「同じ日本人なのに何でだろうね…」とテレビを観ながら泣いていたことを思い出します。
戦果アギャー…二度と生み出さない世の中になって欲しい。今もまだ続く沖縄の沢山の問題に、今まで以上に心を寄せよう。
…そういう年頃に私もなったのね。
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍『【第160回 直木賞受賞作】宝島』を読みたい方はこちら↓
3位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第162回 直木賞受賞作】熱源』
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第162回 直木賞受賞作】熱源』
多様性を認めない欧米の波は、日本にも押し寄せています。
”日本民族”の優性を信じて疑わぬ日本人たちにより虐げられていく先住民(アイヌ)を様々な角度から描いた本作は、それが100年前の姿を描いた物語とはとても思えぬほど今の日本とよく似ています。
静かに淡々と綴られる文体にもかかわらず、著者が込めた熱源に、読んでいて胸が熱くなりました。
ひさしぶりに名作に出会えた感動に、心地良い読後感に包まれました。
今までにバイコフ、アルセーニエフ、そしてニコライ・ブッセの「サハリン島占領日記」、チエーホフの「サハリン島」を読んでいたので、戦争を知らない作家が作る物語(高橋弘希の「指の骨」を読み始めたときもそうでしたが、)は嘘くさいなと思いながら読み進めました。
ところどころに【熱】を入れてあざといなとも思いました。
しかし一気に読めました。
少しアカデミック崇拝がありますが、実在のブロニスワフ・ピオトル・ピウスツキと「極」で知った樺太アイヌの山辺安之助を中心に置いたユーカラですね。
多分何らかの賞を取るでしょう。
(僕の無知を棚にあげて言うと)大隈、二葉亭、金田一に加えて南極探検隊までが登場する話が史実をもとにしているなんて、少し信じがたい位。
弱肉強食の摂理を受け入れるのか、抗うのか、生き続けるという別の答えを求めるのか、読者に突きつけたテーマも重たい。
キャラクター設定も入念で小説としてのレベルも高い。
必読。
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍『【第162回 直木賞受賞作】熱源』を読みたい方はこちら↓
4位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
自分はそれを見て複雑だったのですが、そんな感想を持てる人はこの世界では多分「普通の人」側の人間であり、そんな人が正直羨ましくもあります。
私は多分主人公程極端ではないけど、主人公側の少数派の人間です。誰にも迷惑をかけていないし、自分は幸せなのに それでも「そんな事ではいけない」と口を出してくる人がいます。
そのことにずっと悩んでいました。自分はいけない生き方をしているのか・・・?
でもこの本を読んで救われました。
ラストの主人公のふっきれが本当に気持ちがいいです!
自分は「少数派」側の人間で肩身が狭く生きている方におすすめしたい一冊です
最後は結婚してまわりの人間と溶け込めるのかな、などと思ってもいたが…
これはハッピーエンド?それともバッドエンド?
コンビニ店員として働く事で世界の歯車になれていることを実感できており、仕事も確実にやりこなしている。バイト歴18年、彼氏なし36歳がなんだってんでしょう。立派な人間だと思う。
じゃあ普通を押し付けようとする周囲の人間は正常なのか。コンビニでの仕事を全うするために前日は体を休め、仕事場では客の一挙手一投足、視線の先まで神経を研ぎ澄ませ、ベストに対応し、売上に貢献するべく走り回る彼女は異常なのか。コンビニのマニュアルの中で呼吸できる彼女をどうかそっとしておいて欲しい。
もう一人の「普通」ではない男が「縄文時代から変わってない常識」に異を唱えながらもがく姿が、極めて醜悪でありながら「真実」だとも思う。もっと個々が自由に生きられる世界が待ち望まれる。
作品で訴えかけられているのは、世間で「普通」とされていることへの疑問です。
就職、恋愛、結婚、出産。
「そういうことになっている」常識を断片を集めて装おうとしても、自分のなかに落とし込みきれずどこか醒めた目で突き放してしまい、自分の居場所はどこなのかがわからなくなる。
飲み会で周りに合わせようとしたときになぜ虚しさを感じたのだろう。旧い思い出を主人公に重ね合わせました。
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』を読みたい方はこちら↓
5位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『クスノキの番人』
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍『クスノキの番人』を読みたい方はこちら↓
6位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第158回 直木賞受賞作】銀河鉄道の父』
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第158回 直木賞受賞作】銀河鉄道の父』
周りの人がみんな文学を嗜むような環境には生まれてこなかった。
テクノロジーが発展し、読書を知らぬまま一時的な刺激を求め、生活の中のスマホではなく、スマホの中に生活がある若者たち。
そんな人たちが明治文学やその他有名な作品を読むきっかけが得られないなら、少なくともこうして史実を元にドラマティックに編成された本やテレビ番組やユーチューブ番組がどんどん流行ればいいと思う。
そこをきっかけに本に触れる機会が増えるなら、現代のマスメディアを存分に活かせる分野
子供虐待の多い寂しい時代に 読んで欲しいものです。
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍『【第158回 直木賞受賞作】銀河鉄道の父』を読みたい方はこちら↓
7位. 直木賞受賞のおすすめ作品・書籍│『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』
ピアノを弾けないおやじなのに、音楽の世界観が頭の中で広がっていった。
昔、時代小説をよく読んだ。好きな小説は、展開と結末が読めない小説だ。この本は、まさにどんな展開になるか読めず、圧倒的な音楽の世界観が、お音楽音痴のおやじにもわかり、とても楽しめた!
本屋大賞もうなずける。音楽好きじゃないひとが、十分に楽しめる。
しかし、一般の読者のエンターテインメントとしては外れないです。
これはすごい技術だと思います。
なんとなく、読後には音楽にすごく詳しくなった気がして
蘊蓄を語りたくなってしまいます笑
わかる人多いのではないだろうか。
瞬く間にストーリーに引き込まれ、文字通り寝る間を惜しんで読了。
冒頭、短編小説のように登場人物が紹介される。
物語が進むにつれ、彼らが合流し絡んでいく。
その流れが、とても自然で、情景豊かでした。
小説を読んでいると「あれ?この人物って誰だっけ…」とページを逆戻ることがありますが、
本書にはそれが必要ありませんでした。
購入して良かったと思える小説です。
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』を読みたい方はこちら↓
直木賞受賞のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ
『直木賞受賞のおすすめ作品・書籍ランキング』いかがでしたでしょうか?
ぜひ、気になった直木賞受賞の作品・書籍を読んで、あなたの実生活に役立ててみてくださいね!