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こんちわ、柿田ぴんとです!
今回は、芥川のおすすめ作品・書籍ランキング7冊を、高評価レビューも加えてご紹介します!
目次
- 1位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『芥川龍之介全集 全8巻 (ちくま文庫)』
- 芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『芥川龍之介全集 全8巻 (ちくま文庫)』
- 2位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『羅生門 蜘蛛の糸 杜子春外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)』
- 芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『羅生門 蜘蛛の糸 杜子春外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)』
- 3位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『羅生門・鼻 (新潮文庫)』
- 芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『羅生門・鼻 (新潮文庫)』
- 4位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』
- 芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』
- 5位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『羽音に聴く: 蜜蜂と人間の物語』
- 6位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)』
- 芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)』
- 7位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
- 芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
- 芥川のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ
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1位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『芥川龍之介全集 全8巻 (ちくま文庫)』
芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『芥川龍之介全集 全8巻 (ちくま文庫)』
初めてこの全集に触れたのは高校生の頃です。それから時が大分過ぎましたが、やはり色褪せない。
何をどこから、どうよんでも面白いというのは芥川の特性であると思います。
また、高校生の時にはいまいちピンとこなかった「藪の中」。
当時はただただその革新的な言葉づかいに圧倒されて読んでいましたが、今読むと、これまたここまで人間の業、情念を的確に表している作品もないと感じました。
ただただ、確固たる天才に酔いしれるだけの全集です。
通勤時間に読むので、文庫サイズというのもかなりありがたいです。
それにしても、明治大正時代の文章って美しいですね。
その筑摩の全集が文庫本になったのが、これ。20年以上買おうか買うまいか、迷っていたが、やっぱり買ってよかった。深いようで浅い、浅いようで深い、でもやっぱり深いようで浅い(のかな?)芥川の小説を50代に読み返す喜び。10代後半の印象と大きく違わないのは、ある意味ですごいと思う。自分は50代になっても少年の心を失っていないということなのか。精神の成長がないということなのか。
とにかく、映画で言えば、芥川の作品は黒澤映画と似ている。『羅生門』(中身は『藪の中』)を黒澤明が撮ったのは、偶然ではなかったのだ。
芥川のおすすめ作品・書籍『芥川龍之介全集 全8巻 (ちくま文庫)』を読みたい方はこちら↓
2位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『羅生門 蜘蛛の糸 杜子春外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)』
芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『羅生門 蜘蛛の糸 杜子春外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)』
教科書にも使われていた短編作品も納められてるので馴染み深い本だと思います。
短い短編集なのに引き込まれる物語ばかりです。何となく小さい頃に読んだ昔話のようなイメージが湧きます。年齢を重ねた私ですらゾッとするような話やフフフと笑ったりする話が盛り沢山で、大人向けの日本昔話かもしれません。
短編集なので一気に読み進めるのもよし、外出先のちょっとした合間に読むのも、他の小説を読み終わった後に一編ずつ読むのもいいと思います。
やはり天才。しかし暗い。「周囲も醜い。自己も醜い。」
この世の醜さを描かせたらこれ以上の人はいないのではないかと。
それだけに、読み進めるのが辛くなることも。
もしも芥川がこの世の美しさに目を向けていたら、それはそれで信じられないくらい
美しい世界を描けていただろうなあと思ったり。
辛い内容がほとんどですが、「杜子春」は光が感じられる最後で、一番好きです。
芥川のおすすめ作品・書籍『羅生門 蜘蛛の糸 杜子春外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)』を読みたい方はこちら↓
『羅生門 蜘蛛の糸 杜子春外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)』を読む
3位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『羅生門・鼻 (新潮文庫)』
芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『羅生門・鼻 (新潮文庫)』
他にも、「羅生門」は生きるために一線を越える人間の内面、「鼻」は人間が持つ矛盾した感情、「芋粥」は人間が持つ、本人も気づかない欲望と実はその欲望に動かされている人間の姿など、人間の内面を鋭く切り取った短編が多い。
さて、どんな話だったか記憶を巡らすが思い出せない。でアマゾンで購入した次第。
人間って本当に!というお話でした。私も何かを振りかざして生きているに違いない。
羅生門などたくさん読めるのでお得です。
内容は難しいけど読んでいくと吸い込まれます。
芥川のおすすめ作品・書籍『羅生門・鼻 (新潮文庫)』を読みたい方はこちら↓
4位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』
芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』
今村さんの作品が大好きで単行本になったものは全て読んでいるのですが、
この作品は他の作品ほど心がザワザワしません。
あみ子のようにガツンと来ることもないですし、
あひるなどのようなザワザワ感もそれほどなく、心軽く最後まで読めます。
ですが、上手く言えないのですが、あれ?あれっ?ってな感じでドキドキはします(笑)
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、
黄色いカーディガンの女はむらさきのスカートの女に一種の憧れのようなものを抱いていたのかなぁと。
こーゆー人、なんか好きです、黄色いカーディガンの女。
個人的にはくすぐられる感じに近いかも。
何かがおかしい、でも一体何がおかしいのかわからない、最後まで読むまでもなく「あー、これはすごい。おもしろい」と思うのですが、読み手の想像力と捉え方によって物語の世界が変わる気がします。
「もう一度読みたい」と思わされる一冊で、読み終えた時、物語の世界に完全に浸かってそこから抜け出せない自分がいるので驚きました。むらさきのスカートの女よりも、○○の女の方が気になって仕方がないわけなのです。
芥川のおすすめ作品・書籍『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』を読みたい方はこちら↓
『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』を読む
5位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『羽音に聴く: 蜜蜂と人間の物語』
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6位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)』
芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)』
注釈つき。解説は吉田精一、三好行雄。年譜つき。
羅生門はあるのに、藪の中が入ってないのは残念。
比較的ルビが多くて読みやすい。
持っていて恥ずかしくなるようなイラストの表紙はお断り。
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7位. 芥川のおすすめ作品・書籍│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
芥川のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
自分はそれを見て複雑だったのですが、そんな感想を持てる人はこの世界では多分「普通の人」側の人間であり、そんな人が正直羨ましくもあります。
私は多分主人公程極端ではないけど、主人公側の少数派の人間です。誰にも迷惑をかけていないし、自分は幸せなのに それでも「そんな事ではいけない」と口を出してくる人がいます。
そのことにずっと悩んでいました。自分はいけない生き方をしているのか・・・?
でもこの本を読んで救われました。
ラストの主人公のふっきれが本当に気持ちがいいです!
自分は「少数派」側の人間で肩身が狭く生きている方におすすめしたい一冊です
最後は結婚してまわりの人間と溶け込めるのかな、などと思ってもいたが…
これはハッピーエンド?それともバッドエンド?
コンビニ店員として働く事で世界の歯車になれていることを実感できており、仕事も確実にやりこなしている。バイト歴18年、彼氏なし36歳がなんだってんでしょう。立派な人間だと思う。
じゃあ普通を押し付けようとする周囲の人間は正常なのか。コンビニでの仕事を全うするために前日は体を休め、仕事場では客の一挙手一投足、視線の先まで神経を研ぎ澄ませ、ベストに対応し、売上に貢献するべく走り回る彼女は異常なのか。コンビニのマニュアルの中で呼吸できる彼女をどうかそっとしておいて欲しい。
もう一人の「普通」ではない男が「縄文時代から変わってない常識」に異を唱えながらもがく姿が、極めて醜悪でありながら「真実」だとも思う。もっと個々が自由に生きられる世界が待ち望まれる。
作品で訴えかけられているのは、世間で「普通」とされていることへの疑問です。
就職、恋愛、結婚、出産。
「そういうことになっている」常識を断片を集めて装おうとしても、自分のなかに落とし込みきれずどこか醒めた目で突き放してしまい、自分の居場所はどこなのかがわからなくなる。
飲み会で周りに合わせようとしたときになぜ虚しさを感じたのだろう。旧い思い出を主人公に重ね合わせました。
芥川のおすすめ作品・書籍『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』を読みたい方はこちら↓
芥川のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ
『芥川のおすすめ作品・書籍ランキング』いかがでしたでしょうか?
ぜひ、気になった芥川の作品・書籍を読んで、あなたの実生活に役立ててみてくださいね!