【2023年】岩井志麻子のおすすめ作品・書籍ランキング7冊!年400冊読む書評ブロガーが紹介!

こんちわ、柿田ぴんとです!

今回は、岩井志麻子のおすすめ作品・書籍ランキング7冊を紹介していきます!

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1位. おすすめ作品・書籍│『ぼっけえ、きょうてえ』岩井志麻子

ぼっけえ、きょうてえ(岩井志麻子 著)は、文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典を紹介しています!

【作品・書籍の内容】
「教えたら旦那さんほんまに寝られんよになる。……この先ずっとな」時は明治、岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた……。岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。

おすすめ作品・書籍レビュー│『ぼっけえ、きょうてえ』岩井志麻子

レビュー
 こわい短編小説が四つ。舞台はすべて明治後期の岡山県北部地方である。私自身岡山の南部に育ったのでタイトルや著者の経歴に親近感を持ってこの本を手にとったが、北部と南部の隔たりを初めて知ることになった。
 「ぼっけえ、きょうてえ」では器量のよくない女郎が、自分の境遇を客に淡々と語る。地方のことばで語られる草や藁や泥や血や糞は湿って、においがしてくるようだ。やせた土地に暮らす貧しい人々の業を押し付けられ、忌まれた女郎の目指す果てと、その運命を共にするもの。生暖かい恐怖がじっとりとまとわりつくようだった。 
レビュー
作者ご本人も個性的な方なので期待していましたが、やっぱりすごかった!
表題の作品は岡山の言葉で綴られていますが、私は出身地が近くイントネーションまで分かるので耳元で囁かれているような怖さを感じました。まさに「旦那さん」の心境です。
逆に、方言が分からない方が読むと、得体の知れない恐怖感があるそうです。
四作品が収められていますが、すべてに
「陰惨な習俗がもたらす救いようのない状況」(文庫判の解説をされている京極夏彦さんの言葉)が描かれています。
さらに貧困、相姦…と、目をそむけたくなるような状況が続きます。しかし、作者の圧倒的な文章力によって、途中で読みやめることのできない、複雑な意味で「面白い」一級の小説です。
レビュー
ホラー作家だと思っていたのだけど、決して妖怪などが出てくるわけではなく。まずそこにビックリしました。
しかし表題作『ぼっけぇ、きょうてえ』を始め、『密告函』『あまぞわい』『依って件の如し』の4作とも、ねっとりとした岡山弁が目にまとわりつき、身体をヌメヌメとした感じが襲います。その中でもやはり表題作が一番恐い!なによりも、これは声に出して雰囲気出して読むと、かなりキます!暑い夜にはもってこいな、ちょっとエロティシズムすら感じる話です。これは是非是非一読を。声に出して読みたい日本語に絶対に入れたい一作です。

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おすすめ作品・書籍│『ぼっけえ、きょうてえ』

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2位. おすすめ作品・書籍│『岡山女 (角川ホラー文庫)』岩井志麻子

岡山女 (角川ホラー文庫)(岩井志麻子 著)は、明治期の岡山を舞台に彼岸と此岸のあわいを濃密な文体で描いた連作短篇集!

【作品・書籍の内容】
―左目が疼く。また、どこかで死霊が騒いどるんか。妾として囲われていた男に日本刀で切り付けられ、左目と美しい容貌を失ったタミエ。代償に手に入れたのは、暗い眼窩に映る禍々しい死者の影だった。やがて「岡山市内に霊感女性現る」と新聞でも取り上げられ、タミエの元に怪しい依頼客たちが訪れるように―。隻眼の女霊媒師を主人公に彼岸と此岸の間を体感する怪奇小説の白眉。

おすすめ作品・書籍レビュー│『岡山女 (角川ホラー文庫)』岩井志麻子

レビュー
主人公は父親ほどに年の離れた男の妾だったが、男が事業に失敗した際に主人公を道連れに心中を試みる。が、逝ったのは男だけで主人公は命をとりとめたものの片目を失い、変わりに今まで見えなかったものが見えるという不思議な力を得る。この力を生活の手段とし霊媒師となった主人公の元には様々な人間、生き霊、死霊が訪れる。サスペンスというだけではない人間ドラマと毎回訪れる新たな登場人物の変化に、飽きる事無く、共感しつつ、最後まで読む事が出来ました。著者の中では一番好きな作品です。
レビュー
えげつない描写やきょおてえ話が得意な志麻子作品ですがこれは比較的、というか全然怖ろしくはないのでさらりと読めました。
主人公タミエは美人な妾だったけど主人が事業に失敗して狂乱、日本刀で顔を切られて本人は自殺。タミエは顔の左側を裂傷、視力も失う銭ゲバ状態。しかしその代わりに霊能力を持ち左目にはこの世のものでないものが映るようになった。
拝み屋タミエの誕生だった・・・まずこの設定に魅かれた。しかもその霊能力はかなり弱くたよりないというとこも面白い。
この本はそのタミエが活躍(?)する短編集です。その1話1話が結構面白く読ませます。

しかし読んでると作中でタミエも言うとおり怖いのは死霊よりも生霊、生霊よりも生きた人間としみじみ思う。「岡山女」結構名作だとおもいます。

岩井志麻子のおすすめ作品・書籍岡山女 (角川ホラー文庫)(岩井志麻子 著)を読みたい方はこちら↓

『岡山女 (角川ホラー文庫)』を読む

3位. おすすめ作品・書籍│『現代百物語』岩井志麻子

現代百物語(岩井志麻子 著)は、実際に著者が体験、伝聞した実話をもとに、百物語形式で描く書き下ろし現代怪談!

【作品・書籍の内容】
屈託のない笑顔で嘘をつく男。出会い系サイトで知り合った奇妙な女。意外な才能を見せた女刑囚。詐欺師を騙す詐欺師。元風俗嬢が恐怖する客。殺人鬼を取り押さえた刑事。観光客を陥れるツアーガイド。全身くまなく改造する整形美女。特別な容姿をもっていると確信する男女たち…。いつかどこかで耳にした、そこはかとなく不安で妙な話。

おすすめ作品・書籍レビュー│『現代百物語』岩井志麻子

レビュー
怪談話でもリアルな話でも、岩井志麻子の語る話は最高に怖いです。

これは1話2ページという短さですが、内容は濃いなんてものじゃありません。

ええ、私の中では、完全に「東京伝説」を越えました。

岩井志麻子の語る話には、妙な温度と湿度と、嫌なリアリティがあるのです。

そして、怖いもの見たさで、
『次は!?どんな怖い話!?』と、読んでしまいました。
最初は軽いジャブのようですらすら読めたのに、次第に重さに気がついてきました。

面白かったけど、しばらく読み返したくはないです。

いやぁ、怖かった。

レビュー
67億もの人がこの地球上に住んでいるのならば、こんな人もいるんだろうな、というお話。異国の世界では、やはり日本の常識が通用しない部分もある。後進国として貧困に喘いでいる人達の倫理観は、日本人には到底理解できない部分もあるかもしれない。。。本当にそんな風に思っている人達、犯罪者にはならなくとも、ぎりぎりのところで生活している人達もいることを知るって、怖いことだよな、と思った。そんな世界が紙一重、自分の”世界”の隣に存在しているってことが恐怖なんだなぁ。

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それによって話すことがうまくなり、言葉も出てきやすくなるので、本を耳で聴くのはおすすめですよ。

引用:なぜDaiGoは「目より耳」で本を読むのか

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4位. おすすめ作品・書籍│『嘘つき王国の豚姫』岩井志麻子

【作品・書籍の内容】
幼い頃からいじめられてきた「私」。二階の自室だけが「私」の楽園。そこでの「私」は醜く太った引きこもりではなく、みんなの憧れの美少女―。嘘に嘘を重ねた狂気の果てにある、世にも残酷な結末とは。

おすすめ作品・書籍レビュー│『嘘つき王国の豚姫』岩井志麻子

レビュー
一人のどうしようもなく不幸な女の人生譚。

もう物心ついた頃からヒドイ目にあいすぎるのだが、
不思議と彼女に同情したり、かわいそうと思うことはなく、
むしろ「自業自得」とまで思ってしまった。
(特に本人は悪いわけでないのに)
そのあたり、不幸な女を描いていても、全く
同情すら感じさせないように描写するのはさすがの著者の上手さ
だと思った。

そして、中盤。
嘘や悪知恵で、人気作家のマネージャーの地位を獲得し、
周りからチヤホヤされたり、接待されたり、
彼女が少し得意な地位になると、心の底から「また不幸になってほしい」と思った。
その後、案の定転落していくと、よかったと思った。

人を傷つけたりはせず、
特に彼女が極悪わけではないのに。

読者の心の底の暗い部分を浮かび上がらせる本。

岩井志麻子のおすすめ作品・書籍嘘つき王国の豚姫(岩井志麻子 著)を読みたい方はこちら↓

『嘘つき王国の豚姫』を読む

5位. おすすめ作品・書籍│『現代百物語 嘘実』岩井志麻子

現代百物語 嘘実(岩井志麻子 著)は、人が嘘をつく背景には、どんな心の闇があるのか。著者の身の回りに実在する話を元に、現代人の虚実を暴き出す、書き下ろし百物語を紹介しています!

【作品・書籍の内容】
さらりと驚くような都市伝説を語る女。芸能界との繋がりを自慢する主婦。人を殺しかけた体験を語る男。雑誌に殺人事件をタレこむ女。凄絶な不良少女と友達だと吹聴するお嬢様。過去をなかったものにする風俗嬢。だますつもりのない簡単なホラを吹く女…。

おすすめ作品・書籍レビュー│『現代百物語 嘘実』岩井志麻子

レビュー
見開き1話でテンポよく、最後まであきさせません。
よく「死んでる幽霊より、生きてる人間の方が怖い」といいますが
それを実感させる書き下ろしです。
誰が見てもあからさまに怪しい人なら対処もできますが
一見普通に見えて、実は怪しい人というのは本当に怖い。
読んでる時は他人事で面白いんですが
読み終わると急に自分のまわりは大丈夫なのか?と考えちゃいます。
現実にこういう人達もいるんだという事を知ってて損はありません。
次も期待しております。
レビュー
嫌な女の話…ちょっとグロい話…ゾッとする話…等々、様々なネタが満載です。

一つのネタを主観的に書いたり客観的に書いたり

色々なパターンで読ませてくれるので飽きる事なく読み通せると思います。

怪談と言うよりは志麻子さんが聞かせる面白い話と言った趣ですが、ネタが多種多彩なので多くの人が楽しめると思います。

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6位. おすすめ作品・書籍│『「魔性の女」に美女はいない(小学館新書)』岩井志麻子

「魔性の女」に美女はいない(小学館新書)(岩井志麻子 著)は、人気のホラー作家が書き下ろす実録・男女論を紹介しています!

【作品・書籍の内容】
現在の婚姻制度は、明治時代になって形作られた。「愛し合っているから」という概念が一般化したのは、わずか40数年ほどの歴史しかない。しかし、恋愛結婚が主流となってから、保険金殺人や詐欺など結婚にまつわる様々な事件が発生している。だが、そんな大犯罪ではなくとも、幸せのはずの結婚の裏側では、数々の不幸が日常至るところで起こっているのだ。結婚とは何なのか?ホラー小説の旗手が書き下ろすすべて実話の物語。男は愚かで、女は怖い。

おすすめ作品・書籍レビュー│『「魔性の女」に美女はいない(小学館新書)』岩井志麻子

レビュー
古来魔性の女と言ったら美女と決まっていたものだが。

最近はえ~っと言いたくなるような容姿の女がすごい事件を起こしているものね。

不思議だ~と思っていました。

著者は自分の知り合いや相談者などの体験談や、事件の取材などで知った様々な魔性の女を描いています。

どの人もどうしようもないなあとあきれてしまうような女性ばかりです。

しかし著者はこういった男女を断罪するようなことは言っていない。

事件化してしまった男も女もみんな結婚制度に縛られて、道を誤ってしまったのだなあと明るく笑いとばしています。

読んでいてもそれ程深刻にもならず、さらりと楽しめます。

年をとってしまうと、若いときに一度くらい恋愛のごたごたや、泥沼の三角関係なんて経験してみたかったなあなんて思ってしまうなあ。

岩井志麻子のおすすめ作品・書籍「魔性の女」に美女はいない(小学館新書)(岩井志麻子 著)を読みたい方はこちら↓

『「魔性の女」に美女はいない(小学館新書)』を読む

7位. おすすめ作品・書籍│『夜啼きの森』岩井志麻子

夜啼きの森(岩井志麻子 著)は、古い村の因習と閉ざされた家族の歪な様相、人間の業と性の深淵を掘り下げながら、満月の晩に異形の「鬼」となって疾駈する主人公を濃密な文体で描き出した戦慄の長編小説!

【作品・書籍の内容】
暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。鬼が来たんじゃ」。昭和十三年、岡山県北部で起こった伝説の「三十三人殺傷事件」。おとなしく、「利発でええ子」だったはずの辰男は、なぜ前代未聞の凶行へと至ったのか。話題の女流作家が切り拓いた圧倒的迫力の新境地。

おすすめ作品・書籍レビュー│『夜啼きの森』岩井志麻子

レビュー
 この作品では、「三十三人殺傷事件」の犯人である辰男の姿が、辰男の周囲の人物の目から間接的に描かれている。そのせいで、辰男自身のことを読者が正確に理解することはないが、そもそも、人間関係というのはそういうものである。主体となる人物を読者が客観的に評価できるという点で、新しい小説だと思う。
 ちなみに、私は辰男に少しばかり惚れてしまった。女たちの視点から見た厳しい評価の後でも、辰男のか弱く、狂気的で、艶めかしい姿には誘惑される。これを美と呼ぶかどうかは人それぞれだろうが、美少年・美青年が好きな方はぜひ一読して欲しい。 

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おすすめ作品・書籍│『夜啼きの森』

岩井志麻子のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ

『岩井志麻子のおすすめ作品・書籍ランキング7冊』いかがでしたか?

ぜひ、気になった岩井志麻子の作品・書籍を読んで、あなたの人生に役立ててみてくださいね!

ぴんと
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!
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引用:なぜDaiGoは「目より耳」で本を読むのか

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