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こんちわ、柿田ぴんとです!
今回は、宮尾登美子のおすすめ作品・書籍ランキング7冊を、高評価レビューも加えてご紹介します!
目次
- 1位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『櫂 (新潮文庫)』
- 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『櫂 (新潮文庫)』
- 2位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『春燈 (新潮文庫)』
- 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『春燈 (新潮文庫)』
- 3位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『序の舞 (中公文庫)』
- 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『序の舞 (中公文庫)』
- 4位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『蔵〈上〉 (角川文庫)』
- 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『蔵〈上〉 (角川文庫)』
- 5位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『錦 (中公文庫)』
- 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『錦 (中公文庫)』
- 6位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『岩伍覚え書 (集英社文庫)』
- 7位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『新装版 一絃の琴 (講談社文庫)』
- 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『新装版 一絃の琴 (講談社文庫)』
- 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ
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1位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『櫂 (新潮文庫)』
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『櫂 (新潮文庫)』

櫂は三年櫓は三月と言うように、己が生きる為に漕ぎ続けなければ流され、手を離せば死が待つ。
理不尽にも亭主の犠牲になり他人の為に、己が為の如く櫂を漕ぐ喜和の生き方が自分の母親にみたとき自然と涙が頬を伝う。
何度読んでも心打たれる名作だ。借りるのではなく買って長く心で温めて頂きたくお薦めしたい。

ここまでかけたのは、ご本人の体験に基づいているからですね。


宮尾登美子のおすすめ作品・書籍『櫂 (新潮文庫)』を読みたい方はこちら↓
2位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『春燈 (新潮文庫)』
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『春燈 (新潮文庫)』


おすすめしたいです。綾子満6歳から、高女を出て臨時教員になり未来の夫に
出会うまでを書いています。それでも読むことを続けてしまう文章力があり、
まずこの作品を読んで、母・喜和の『櫂』を。綾子苦難の『朱夏』、
帰国後を描いた『仁淀川』、そして父・岩五の『覚書き』と読んでいくと
だんだん綾子を好きになっていく自分がいました。


いい作品に出会うと、魂が抜け出ていく。同じ感情で、同じ場所で、同じ時代に、同じものを、はるか時空を超えて、見ている。
宮尾登美子の「春燈」もそういう作品で、まだ途中までしか読んでいないが、先を読むのが惜しいような気がする。物語が終わってしまうより、いつまでもそこにとどまっていたいからだ。ちょっと苦痛を感じながら読み進むうちに、行ったこともない、海辺の家から望む高知の海が、当時の作者と同じ気持ちで、見えて来た。その街の路地裏まではっきりと見えて来る。これが小説の醍醐味というものです。自分の魂が脱け出て、はるかな過去とその場所に一瞬で行って、当時の作者の背後から、同じ海や時代を見つめている。
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍『春燈 (新潮文庫)』を読みたい方はこちら↓
3位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『序の舞 (中公文庫)』
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『序の舞 (中公文庫)』

読む前、評価の低いレビューを読んで少し不安だったのですが、
とっても良かったです。
事実と違いすぎる事、恋愛に重きを置いている事は確かかも知れませんが、
それらを凌駕する丁寧な展開と文章で小説としては完成しています。
質、量ともに素晴らしいです。最後は、普段小説や映画で泣かない私ですが涙が止まりませんでした。
主人公・津也の生き様・心情を見事に描ききっているだけではなく、その他の母と姉の人生・心情も丁寧に描写されていて素晴らしいの一言です。
男性であっても大変な芸術の道に、しかもこの時代で進み、大成した女性芸術家の波乱に満ちた生き様を描いたこの作品を多くの人に読んで欲しいです。


途中やや冗長な部分もあります。しかしそのたるみも息子孝太郎の「お母さんの絵て大嫌いや。古くそうて、うすっぺらで、思想ちゅうもんが一かけらもない。」という怒りの言葉に吹っ飛びます。
確かにそういわれてみればそうともいえそうです。しかし、いうまでもなくしんしんたる気迫と空間に漲る緊張感そしてかーんと突き抜けた青々しい涼やかさは、素材の陳腐さ、表現の単調さ、あるいは思想性の欠如を補い凌駕して余りあるものがあります。
私たちは本書によってこのような画面上の出来事のよって来たるものを了解し感得することができます。
絵を見て姿勢を正し、本書を読んでまたすっと背筋が伸びるのを感じます。

もう途中からは作者の存在が消え、「つうさん」が実体をもって浮かび上がって来ます。
「天才的な人」「努力の人」の話は今までたくさん読んできました。けれども、ここまで一つのことが好きで好きで、人生にはこれだけっていう人に出会ったのは初めてのような気がします。それはそれはすさまじい情熱です。前半のそれは絵に対して、そして後半はそれが手につかなくなるくらいに恋へと注ぎこまれます。
宮尾先生の筆も、いつもとは違います。明らかに他の作品にはない迫力があります。作中人物と一体化しています。
そして「女の一生」としても、ここまで読み応えのある物語はなかなかないと思います。いわゆる「普通の人々」の感動的な話とは対局にある、他人の評価を受け付けない猛烈な人生を送った女性「つうさん」に圧倒されるお話です。
女性に強力におすすめします!
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍『序の舞 (中公文庫)』を読みたい方はこちら↓
4位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『蔵〈上〉 (角川文庫)』
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『蔵〈上〉 (角川文庫)』

もっと早くこの本に出合いたかった!


家の体面を第一義に田乃内家を守るむらと意造の義が通る上巻では、嫁の賀穂も含め、個人の意志はあまり出てこない。そのなかで、幼い烈の幼稚さ・我侭が浮き彫りにされている。
一転して、下巻では個人の意志が炸裂する。それは、烈が発端となるものだ。丈一郎亡き後、田乃内家の次期当主に目覚めた烈から発せられる、自我と当主の責任感がめざましい。「責任を担う者」は、盲であることも克服できるのか、これほどまでに強いのかと舌を巻く思いである。
一方で、読み進みながら佐穂の存在が哀しくてならなかったが、彼女に救いがあって本当に良かった。

この蔵も唸るくらい素晴らしかった。
日本酒を作る蔵元の苦労と生活感が目の前で展開されているかのごとく構成されている。
目が不自由な主人公という設定は多少特殊ですが、その烈ちゃんの幼少時代から子供時代までを
蔵元を通して描いている。
子供のために巡礼に出る家族の姿や、本人が翻弄される人生がしっかり描かれて、方言が使われた
文体ながらも、とても読みやすく引き込まれてしまった。
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍『蔵〈上〉 (角川文庫)』を読みたい方はこちら↓
5位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『錦 (中公文庫)』
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『錦 (中公文庫)』

あとせりふが途中で改行されているが、これは宮尾先生が老いたせいであろうか。また戦前を舞台にしつつ「中国」とか「看護師」とか書いてあるが感心しない。

この『錦』に龍村平蔵の生涯と共に帯の由来が描かれているということで読みたくなり、書店ではなかなか見つけられなかったので取り寄せました。
実話が元になっているので話も面白く、昔の人の物作りのプライドや情熱に感動しました。
ずっと陰で支えた女性の事も胸にぐっときました。
綺麗な本でお値段もお安くて良かったです。


宮尾登美子のおすすめ作品・書籍『錦 (中公文庫)』を読みたい方はこちら↓
6位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『岩伍覚え書 (集英社文庫)』
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍『岩伍覚え書 (集英社文庫)』を読みたい方はこちら↓
7位. 宮尾登美子のおすすめ作品・書籍│『新装版 一絃の琴 (講談社文庫)』
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍レビュー│『新装版 一絃の琴 (講談社文庫)』



女性の自立が極めて難しい時代、そして地方都市にあって、幼い頃から芸事への情熱を昂らせる主人公のひとり苗。苗が人生の様々な逆境を乗り越え形成した流派で偉才を放つ弟子、もうひとりの主人公蘭子。
情熱、嫉妬、執念が(しつこいくらいに)細やかな感情表現で語られる。時代とともに一弦琴は隆盛から衰退へと移り変わっていくわけだが、二人の女性に人生が合わせ鏡のように映し出されるという展開。
こりゃまたアツい芸道小説だった。【直木賞】
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍『新装版 一絃の琴 (講談社文庫)』を読みたい方はこちら↓
宮尾登美子のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ

『宮尾登美子のおすすめ作品・書籍ランキング』いかがでしたでしょうか?
ぜひ、気になった宮尾登美子の作品・書籍を読んで、あなたの実生活に役立ててみてくださいね!
