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こんちわ、柿田ぴんとです!
今回は、芥川賞のおすすめ作品・書籍ランキング7冊を、高評価レビューも加えてご紹介します!
目次
- 1位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』
- 芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』
- 2位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『芥川賞ぜんぶ読む』
- 芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『芥川賞ぜんぶ読む』
- 3位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『【第160回 芥川賞受賞作】ニムロッド』
- 芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第160回 芥川賞受賞作】ニムロッド』
- 4位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
- 芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
- 5位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『マチネの終わりに (文春文庫)』
- 芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『マチネの終わりに (文春文庫)』
- 6位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』
- 芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』
- 7位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『芥川賞直木賞秘話』
- 芥川賞のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ
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1位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』
芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』


今村さんの作品が大好きで単行本になったものは全て読んでいるのですが、
この作品は他の作品ほど心がザワザワしません。
あみ子のようにガツンと来ることもないですし、
あひるなどのようなザワザワ感もそれほどなく、心軽く最後まで読めます。
ですが、上手く言えないのですが、あれ?あれっ?ってな感じでドキドキはします(笑)
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、
黄色いカーディガンの女はむらさきのスカートの女に一種の憧れのようなものを抱いていたのかなぁと。
こーゆー人、なんか好きです、黄色いカーディガンの女。
個人的にはくすぐられる感じに近いかも。


何かがおかしい、でも一体何がおかしいのかわからない、最後まで読むまでもなく「あー、これはすごい。おもしろい」と思うのですが、読み手の想像力と捉え方によって物語の世界が変わる気がします。
「もう一度読みたい」と思わされる一冊で、読み終えた時、物語の世界に完全に浸かってそこから抜け出せない自分がいるので驚きました。むらさきのスカートの女よりも、○○の女の方が気になって仕方がないわけなのです。
芥川賞のおすすめ作品・書籍『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』を読みたい方はこちら↓
『【第161回 芥川賞受賞作】むらさきのスカートの女』を読む
2位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『芥川賞ぜんぶ読む』
芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『芥川賞ぜんぶ読む』

しかし、実際に受賞作を読んだことがある人は多くないのではないでしょうか。
わかります。気になるけど、純文学となると、一歩踏み出すのは、なかなか勇気がいるんですよね。
それはまるで、朝の通学電車で隣の車両によく乗っている、他校のあのクールで知的な雰囲気が魅力の先輩のような…
この「芥川賞ぜんぶ読む」はそんな、芥川賞と仲良くなりたいと思いつつ、なかなか仲良くなれずにいる人にぜひ読んでほしい一冊!
受賞作のあらすじや見どころなどを解説するとともに、時代による受賞作の傾向の変化などが、わかりやすく、楽しく描かれています。
私はこの本を読んで「コンビニ人間」を今さら読んでみたんですが、とても面白かったです。芥川賞といっても、最近の受賞作は今の日本語だから普通に読みやすいんです。
この本を読めば、隣の車両にいる、ちょっととっつきにくいけど知的な雰囲気が魅力の芥川賞先輩に、気軽に話しかけられるようになりますよ。

180作品読むためにいくらの時間が必要かを想像すればわかるだろう。
この本を読んでから、芥川賞作品を読むのはアリだろう。
審査員などの書評を読むよりも、公平に読めてよいかもしれない。
著者は、私たちのために、180作品を読んでこの本を書いたのだ。
芥川賞のおすすめ作品・書籍『芥川賞ぜんぶ読む』を読みたい方はこちら↓
3位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『【第160回 芥川賞受賞作】ニムロッド』
芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第160回 芥川賞受賞作】ニムロッド』



実体のない抽象概念で、人々の欲望がその存在意義を保証しているという点では同じで、『仮想通貨』はその進化型だと思ったからです。
全体的に無機質な、空虚な雰囲気が漂っているようでも、よく読むと詩的な表現がちりばめられています。
東方洋上に去る
太陽を目指す
これらは示唆を含んだ表現ですが、
高きものへの衝動が世界を支えている。
これがニムロッドが残した最後のメッセージのような気がします。
最後の「人間の王」ニムロッドが、「駄目な飛行機」に乗って太陽を目指す。
このラストは神話のように哀しく美しいと思いました。
(2月5日夕刻)

芥川賞のおすすめ作品・書籍『【第160回 芥川賞受賞作】ニムロッド』を読みたい方はこちら↓
4位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』
芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』

自分はそれを見て複雑だったのですが、そんな感想を持てる人はこの世界では多分「普通の人」側の人間であり、そんな人が正直羨ましくもあります。
私は多分主人公程極端ではないけど、主人公側の少数派の人間です。誰にも迷惑をかけていないし、自分は幸せなのに それでも「そんな事ではいけない」と口を出してくる人がいます。
そのことにずっと悩んでいました。自分はいけない生き方をしているのか・・・?
でもこの本を読んで救われました。
ラストの主人公のふっきれが本当に気持ちがいいです!
自分は「少数派」側の人間で肩身が狭く生きている方におすすめしたい一冊です

最後は結婚してまわりの人間と溶け込めるのかな、などと思ってもいたが…
これはハッピーエンド?それともバッドエンド?
コンビニ店員として働く事で世界の歯車になれていることを実感できており、仕事も確実にやりこなしている。バイト歴18年、彼氏なし36歳がなんだってんでしょう。立派な人間だと思う。

じゃあ普通を押し付けようとする周囲の人間は正常なのか。コンビニでの仕事を全うするために前日は体を休め、仕事場では客の一挙手一投足、視線の先まで神経を研ぎ澄ませ、ベストに対応し、売上に貢献するべく走り回る彼女は異常なのか。コンビニのマニュアルの中で呼吸できる彼女をどうかそっとしておいて欲しい。
もう一人の「普通」ではない男が「縄文時代から変わってない常識」に異を唱えながらもがく姿が、極めて醜悪でありながら「真実」だとも思う。もっと個々が自由に生きられる世界が待ち望まれる。

作品で訴えかけられているのは、世間で「普通」とされていることへの疑問です。
就職、恋愛、結婚、出産。
「そういうことになっている」常識を断片を集めて装おうとしても、自分のなかに落とし込みきれずどこか醒めた目で突き放してしまい、自分の居場所はどこなのかがわからなくなる。
飲み会で周りに合わせようとしたときになぜ虚しさを感じたのだろう。旧い思い出を主人公に重ね合わせました。
芥川賞のおすすめ作品・書籍『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』を読みたい方はこちら↓
5位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『マチネの終わりに (文春文庫)』
芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『マチネの終わりに (文春文庫)』

滅多に(全くに近く)恋愛にまつわる小説を読まないのですが。
次は、次はと読み進めたい衝動に掻き立てられました。
2人のすれ違いはギタリスト、そして聡明な女性の間ならではのもので、外的な作用の有る無しは別としても、非常にリアリティと親近感を覚えます。
しかも、その前後の2人の心理、回想、受能動的な先への向かい、
身に覚えすら感じ、震えと奇妙な安堵すらもたらしてくれました。
特に、是非、ギタリストの方。
読んで下さい。きっと、何かを得られるのではないでしょうか。
世に氾濫する恋愛小説が、いかに薄っぺらいか体感出来ます。
素晴らしい、の一言で言うには足りないと思えました。

序文から著者独特の、キザで「けれん味」たっぷりの文章で始まり、読めない漢字(笑)、知らない言葉も含めて、文章を読む楽しみが詰まっている。
ラブストーリーというよりは、記憶にまつわる物語であり、父と娘、芸術と苦悩、戦争と平和、グローバリズムと断絶…、そして1人の女性の再生の物語であった。
ラストシーンのヒロインの表情に人生の良い面を感じることができるステキな小説だった。


40歳という年齢がとてもポイントの小説です。人生経験を積み、多様な選択肢に置かれる大人たちの姿、考え方が、時に無様でもありますが格好良いです。
芥川賞のおすすめ作品・書籍『マチネの終わりに (文春文庫)』を読みたい方はこちら↓
6位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』
芥川賞のおすすめ作品・書籍レビュー│『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』

ピアノを弾けないおやじなのに、音楽の世界観が頭の中で広がっていった。
昔、時代小説をよく読んだ。好きな小説は、展開と結末が読めない小説だ。この本は、まさにどんな展開になるか読めず、圧倒的な音楽の世界観が、お音楽音痴のおやじにもわかり、とても楽しめた!
本屋大賞もうなずける。音楽好きじゃないひとが、十分に楽しめる。

しかし、一般の読者のエンターテインメントとしては外れないです。

これはすごい技術だと思います。
なんとなく、読後には音楽にすごく詳しくなった気がして
蘊蓄を語りたくなってしまいます笑
わかる人多いのではないだろうか。

瞬く間にストーリーに引き込まれ、文字通り寝る間を惜しんで読了。
冒頭、短編小説のように登場人物が紹介される。
物語が進むにつれ、彼らが合流し絡んでいく。
その流れが、とても自然で、情景豊かでした。
小説を読んでいると「あれ?この人物って誰だっけ…」とページを逆戻ることがありますが、
本書にはそれが必要ありませんでした。
購入して良かったと思える小説です。
芥川賞のおすすめ作品・書籍『【第156回 直木賞受賞作】蜜蜂と遠雷』を読みたい方はこちら↓
7位. 芥川賞のおすすめ作品・書籍│『芥川賞直木賞秘話』
芥川賞のおすすめ作品・書籍『芥川賞直木賞秘話』を読みたい方はこちら↓
芥川賞のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ

『芥川賞のおすすめ作品・書籍ランキング』いかがでしたでしょうか?
ぜひ、気になった芥川賞の作品・書籍を読んで、あなたの実生活に役立ててみてくださいね!
