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こんちわ、柿田ぴんとです!
今回は、フランツカフカのおすすめ作品・書籍ランキング7冊を、高評価レビューも加えてご紹介します!
目次
- 1位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『変身 (角川文庫)』
- フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『変身 (角川文庫)』
- 2位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『カフカ短篇集 (岩波文庫)』
- フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『カフカ短篇集 (岩波文庫)』
- 3位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『審判 (角川文庫クラシックス)』
- フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『審判 (角川文庫クラシックス)』
- 4位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『城 (新潮文庫)』
- フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『城 (新潮文庫)』
- 5位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)』
- フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)』
- 6位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『変身・断食芸人 (岩波文庫)』
- フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『変身・断食芸人 (岩波文庫)』
- 7位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『審判 (岩波文庫)』
- フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『審判 (岩波文庫)』
- フランツカフカのおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ
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1位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『変身 (角川文庫)』
フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『変身 (角川文庫)』
ラジオで紹介されていて、即買いしました。
ちょっと考えさせられる話でした。
著者が何をいいたいのか?を考えながら読むとグングン読めます。
期待通りとはいきませんでしたが、頭に残るストーリーです。
フランツカフカのおすすめ作品・書籍『変身 (角川文庫)』を読みたい方はこちら↓
2位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『カフカ短篇集 (岩波文庫)』
フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『カフカ短篇集 (岩波文庫)』
20の短編が含まれている。
内容は、非論理的で奇抜。夢を見ているような感じになる。ラストに洒落たオチがあるわけでもない。何かのメタファーのようで、何のメタファーなのかも分からない。
しかし、ぐいぐい引き込まれる。
これを読むと、有名な『変身』や『城』が、冗長で生温く感じてしまうほどだ。
「こんな経験、めったにないぞ。」とにやけてしまいました。
カフカはすごいなあ…。
ちょっとしたサスペンス映画をみるよりも、コスパのいい娯楽ですね。
気が向いた時にパッと開いて、読んで考えてみる。そんな味のある本だと感じた
フランツカフカのおすすめ作品・書籍『カフカ短篇集 (岩波文庫)』を読みたい方はこちら↓
3位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『審判 (角川文庫クラシックス)』
フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『審判 (角川文庫クラシックス)』
個人的には【変身】以外に初めて読む著者の、しかも未完の作品ではあったが、なるほど確かに【幻想的な描写】がシュールレアリスムや、ラテンアメリカ文学のマジックリアリズムに与えた影響を感じたり。あるいは『無実なのに逮捕される』その設定そのものにKの語り自体を『信頼できない語り手』として捉えるべきでは?とかを考えたりさせられました。
日常で理不尽な仕打ちを受けてモヤモヤしている誰か、あるいは著者にとって未完であっても他者の手によって編集された【物語】の是非を考えたい誰かにもオススメ。
現代社会が作り上げたの巨大な暗黙のシステム、厳然たる見えない権威に翻弄されざるを得ない
現代人一般の実存性の喪失が描かれていると批評されるが、
必ずしも、現代人一般には当てはまるとは思わない。
システムの管理側の人間、権威側の人間には、Kの気持はわからない。
そして、悲劇なのは、ごく普通の人間が、
運よく、社会の体制側に就くことができた途端に、
なんのためらいもなく、他者を思いやる気持ちは微塵も感じずに
自分の生活の安寧や自分の欲望の充足のために、
たくさんのK(意のままに管理される人間、世間のしきたりに楯突く人間、世間から外れてる人)を亡き者にしてしまうことだ。
『審判』の内容は、完全なる現実を描き切った話である。
この作品が描かれた時代とその後の歴史における事実から、第二次大戦の精神状況を予見した不条理小説と言われているが、どちらかというと、人間の生と死あるいは人生を悪夢的なロジックで描いたものだろう。
この作品が描かれた1914年の遥か後の1962年には、オーソンウェルズによって映画化されたが、悪夢的なドラマは原作にほぼ忠実に描かれており、興味のある方は観てみるのもいいと思います。
フランツカフカのおすすめ作品・書籍『審判 (角川文庫クラシックス)』を読みたい方はこちら↓
4位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『城 (新潮文庫)』
フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『城 (新潮文庫)』
決して読みやすくはないのですが、導入部の流れが素晴らしいですね。
連想したのはつげ義春さんの『ねじ式』のようなイメージでした。
そこを通過して、夢の海の中を彷徨っているうちに、この作品の重さで少しづつ圧迫されてゆきます。
カフカは労働者災害保険局の優秀な勤め人でした。
モチーフになっているのは、役所の仕事だろうと思います。
カチッとした強固な組織の中で行われている行為や会話は、見方が変われば実にシュールに映ります。
主人公のKは、最初は奇妙だと感じていたのに、時間が経つに連れ同化してゆきます。
本人はそれに気がつかないようです。
人が喋るたびに真実は入れ替わり、事実も変更されてしまいます。
こういう世界に我々は棲んでいたのか、と思わせられてしまいます。
読み終えて、見渡してみれば景色が少し違って見えます。
自分は”小気味良い”という言葉をほとんど使ったことなどありませんが、これを読んでいると小気味良い気分になる瞬間がたくさんありました。
どの章を読んでいても、軽くランニングをしたあとの少し疲れた時のような、それでいて爽快感のある、というような緊張と緩和があります。
そして甘美で繊細な表現にうっとりしてしまう、文字だからこそ伝わるこの感じ、というシーンが自分にはいくつかありました。
そのような事は自分の頭では言葉で表現もした事がないような、しかし、確かに今までの人生の中で自分も感じたことのある感情で、なんて素敵なんだ、と何度も感動していました。
本は厚いんですが、序盤からハマりました。ただ読み進むのが楽しくて仕方なくて読書をただ読書として楽しむという最高の時間でした。素晴らしい訳者の方にも感謝したいです。
(ですので、合う合わないの差は大きいと思います)
私にとって日本経済、あるいは「世間様」は永遠に「城」です。この小説のごとく、複雑で冗長で、不可解で、ストレスフルな世界です。20年以上頑張ってますが、おそらく「城」の中に入ることは「永久にダメ」でしょう。
きわめつけは「未完」ということです。
オチがない。ハッピーでもバッドでもない、分からないのです。だから終わりまで来たら、また冒頭の橋のシーンに逆戻りです。まだ8周目ですが、スローペースに読み続けるでしょう。
そうするしかないのです。
フランツカフカのおすすめ作品・書籍『城 (新潮文庫)』を読みたい方はこちら↓
5位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)』
フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)』
死にたいという願望がある。
そういうとき、この人生は耐えがたく、
別の人生は手が届かないようにみえる。
イヤでたまらない古い独房から、
いずれイヤになるに決まっている新しい独房へ、
なんとか移してほしいと懇願する。
全くです……嫌な事から逃げてばかりして来た私の人生がこれそのもの。
やっと逃げられと思っても、しばらくすると又次の嫌な事が起きました。(苦笑)
いつも持ち歩いて読む用に、文庫本の方も買いました。
本人も多少変わっていても不思議はない。
絶望名人と言われるほどのネガティブな性格であったとしても、
それほど意外ではない。
本書を読んでいて意外だったのは、
カフカがそこそこ仕事ができたて。
役職にもついていたとのこと。
これが、本人カフカにとっては幸か不幸か。
本書において、
仕事の愚痴を言いまくるカフカ。
まったく仕事ができないならまだしも、
そこそこできてしまうから、
辞めて恋人のヒモになるわけにもいかず。
社交性がないのに社会人として生きていくのは辛いだろうなあ。
今時の言葉で言えば、発達障害ということになるのか。
こんだけ、ネガティブだとうつ病にでもなりそうだけど、
実際のところどうだったのだろう。
誤解しそうですが、カフカさんは決してダメな人間ではなく、
結婚もしていますし社会的にも成功している部類です。
そんな人間がここまで悲観的なものの見方をしていることは興味深く感じました。
「何度成功しても自信はわかず、ますます不安が高まる」
というページがありますが、成功者はネガティブな面を持っていたほうが良いのかも・・・
とも思いました。
いろんな視点を持ちたい方に良い本と思います。
フランツカフカのおすすめ作品・書籍『絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)』を読みたい方はこちら↓
6位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『変身・断食芸人 (岩波文庫)』
フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『変身・断食芸人 (岩波文庫)』
気分は毒虫のようで
学校の読書タイムに浸っているようです(笑)
深い関係があったことに気づかされる。現代だからこそ、そういった問題が多く見られるように
なったが、カフカも同様の思いを時代は違えど抱いていたんだなあと。
「カフカの人生論」からカフカに興味を抱かされ、読んだ作品。
人の悩みは普遍的、ということを身にしみて感じる。
「時代が変わったので、、「彼らは彼をみじめにした、、
「それはこの世でいちばん易しいことだった、、、
「もはや断食芸人はすべてを観念していた、、、
「豹には欠けているものが何ひとつなかった、、、
「自由は、歯列のどこかにでも潜んでいるのだろう。
フランツカフカのおすすめ作品・書籍『変身・断食芸人 (岩波文庫)』を読みたい方はこちら↓
7位. フランツカフカのおすすめ作品・書籍│『審判 (岩波文庫)』
フランツカフカのおすすめ作品・書籍レビュー│『審判 (岩波文庫)』
主人公のヨーゼフ・Kは急にかけられる裁判、好意をよせるビュルストナー夫人、仕事仲間の銀行の同僚など様々な要素に自分が認知しえぬ水面下の動きが存在することを感じ取る。そんな中で誰もKには本当のことは言わずに漠然とした不安のみが募っていく。(このような問題は現代において特に顕著な問題と言える。)
そして、第9章において掟の門の話が出てくるわけであるが、ここでは我々の認知とは本質的に錯誤であることが語られる。我々は親の心情すら本当は知りはしないのだということを思い知らされる。そして、掟の門の前でその門を通るのは自分だけだと語られる。すなわち、人は自らを掟に基づき人を裁くということである。その門を通ることは当然のことながら自分にしかできない。
この世界の人間すべてが自分の掟を真実と錯覚し人を裁く。私はこの小説のこのようなメッセージにこの世の不条理の根源を見た。
個人的には【変身】以外に初めて読む著者の、しかも未完の作品ではあったが、なるほど確かに【幻想的な描写】がシュールレアリスムや、ラテンアメリカ文学のマジックリアリズムに与えた影響を感じたり。あるいは『無実なのに逮捕される』その設定そのものにKの語り自体を『信頼できない語り手』として捉えるべきでは?とかを考えたりさせられました。
日常で理不尽な仕打ちを受けてモヤモヤしている誰か、あるいは著者にとって未完であっても他者の手によって編集された【物語】の是非を考えたい誰かにもオススメ。
道端で出会った人が、自分の名前を知っている。自分が裁判にかけられていることも知っている。
そんな状況は、普通に考えて明らかにおかしい。
しかし、おかしいことが説明もなしに続いていくと、だんだんそれに慣れて受け入れ、疑問に思わなくなってしまう。それが怖い。
主人公Kは、しかけの犠牲者である。
社会のしかけは人が作ったものであるはずなのに、人が立ち向かうのはあまりにも困難になってしまっている。
この小説には、全体を通して形の見えない、しかしとてつもなく大きく見える不安がある。
何かが根本的におかしくて、不安はどんどん大きくなっていくのに、いっこうにその正体がつかめない。
形の見えない不安と、無限ループ。解釈の余地は無限にある。
フランツカフカのおすすめ作品・書籍『審判 (岩波文庫)』を読みたい方はこちら↓
フランツカフカのおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ
『フランツカフカのおすすめ作品・書籍ランキング』いかがでしたでしょうか?
ぜひ、気になったフランツカフカの作品・書籍を読んで、あなたの実生活に役立ててみてくださいね!