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こんちわ、柿田ぴんとです!
今回は、近代文学のおすすめ作品・書籍ランキング7冊を、高評価レビューも加えてご紹介します!
目次
- 1位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『日本近代小説史 (中公選書)』
- 近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『日本近代小説史 (中公選書)』
- 2位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『日本近代文学入門-12人の文豪と名作の真実 (中公新書)』
- 近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『日本近代文学入門-12人の文豪と名作の真実 (中公新書)』
- 3位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『ハンドブック 日本近代文学研究の方法』
- 4位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『定本 日本近代文学の起源 (岩波現代文庫)』
- 近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『定本 日本近代文学の起源 (岩波現代文庫)』
- 5位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『平成の文学とはなんだったのか』
- 近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『平成の文学とはなんだったのか』
- 6位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『近代文学の終り―柄谷行人の現在』
- 近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『近代文学の終り―柄谷行人の現在』
- 7位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『原色 新日本文学史[増補版] (シグマベスト)』
- 近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『原色 新日本文学史[増補版] (シグマベスト)』
- 近代文学のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ
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1位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『日本近代小説史 (中公選書)』
近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『日本近代小説史 (中公選書)』

なぜか日本文学史を批評し説明してきたのは私の知る限り小林秀雄や柄谷行人の「日本近代文学」くらいしか知りません。文学部くらいでしかやらないのでしょう。
もしあなたが文学を読まなければならない宿命を背負っておられるならば、当時の知識人たちが、自分の文学を産み出さざるをえなかった理由を見出すヒントになるかも知れません。
詩にはあまり触れていません。室生犀星に軽く触れている程度です。

近代文学のおすすめ作品・書籍『日本近代小説史 (中公選書)』を読みたい方はこちら↓
2位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『日本近代文学入門-12人の文豪と名作の真実 (中公新書)』
近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『日本近代文学入門-12人の文豪と名作の真実 (中公新書)』

疾うに四半世紀を越えて田舎の高校で国語を教えていますが、必要に迫られてあらすじを話す一部の作品を除いて、多くの作品は、「島崎藤村、日本浪漫派、『若菜集』、自然主義、『破戒』、明治40年」であったり、「夏目漱石、三部作、自我の問題」であったり、単純に覚えてどういう意味があるのか判然としない説明で、それがまた自分でも怖いのが、その繰り返しのせいか、何かの機会でそれらの作品を読み返した時に無意識にそういった記号的な観点からのみ作品を狭隘に捉えようとすることがあります。本書は、近代日本文学史を設定した6つの節目と、数多の名作を縦糸と横糸とで編んでいく鮮やかな手際で、こういった職業病を矯正していただいたように思います。

一般の人と変わりない近代文学の文豪たちの人間的な一面や当時の時代背景がわかり,これまで読んでいない著作については手を取りたくなり,既に読んだ著作は再度読みたくなります.
詳細な参考文献も記されていることから,近代文学を研究している学生,研究者はもちろん,近代文学の著作をどれから読めばよいかわからない人の羅針盤としても非常に有用な本だと思います.


近代文学のおすすめ作品・書籍『日本近代文学入門-12人の文豪と名作の真実 (中公新書)』を読みたい方はこちら↓
『日本近代文学入門-12人の文豪と名作の真実 (中公新書)』を読む
3位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『ハンドブック 日本近代文学研究の方法』
近代文学のおすすめ作品・書籍『ハンドブック 日本近代文学研究の方法』を読みたい方はこちら↓
4位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『定本 日本近代文学の起源 (岩波現代文庫)』
近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『定本 日本近代文学の起源 (岩波現代文庫)』

日本の近代文学の誕生と変化を題材に、近代化とは何か、という壮大なテーマを論じている。
漱石、鴎外、二葉亭四迷などの日本の近代文学は勿論のことだが、
フロイト、マルクス、バフチン、フーコーなどの西洋の思想家までを取り入れており、
その後、トランスクリティークなどに連なる柄谷行人の思想の展開が、すでに予定されている。
近代文学のおすすめ作品・書籍『定本 日本近代文学の起源 (岩波現代文庫)』を読みたい方はこちら↓
5位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『平成の文学とはなんだったのか』
近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『平成の文学とはなんだったのか』


対談は10のテーマを立てているが、こうして並行するいくつかの線を引くと、時代が見えやすくなる、と感じた。一本の通史となるとおおごとだし、読みにくそうだ。テーマごとに自由な感じで語られているが、ふたりとも知識が深く、バックグラウンドがしっかりしているので、些末なことや袋小路を避けて、時代や作品の重要なポイントを次々に押さえている。
個人的に面白かったのは、リーマンショックと東日本大震災のあたりを転換点にして、「ひとりのヒーローが大きな体制に立ち向かう」物語から、「みんなで知恵を集めて、集団で問題に立ち向かう」物語へと、物語の基本形が変わった、という指摘。文学にかぎらずサブカルも含めて、なるほど、と思う。
読み終えて充実感のある内容だった。

欲を言えば、映画化された『ノルウェイの森』が好きなので触れてほしいと思った。ほかにも綿矢りさの『蹴りたい背中』など知っている作品が選ばれており、懐かしい気持ちにもなった。
知らない作家も多かったので、読んでみたい本が増えたのは収穫だった。
近代文学のおすすめ作品・書籍『平成の文学とはなんだったのか』を読みたい方はこちら↓
6位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『近代文学の終り―柄谷行人の現在』
近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『近代文学の終り―柄谷行人の現在』

著者の透徹した認識ゆえ、誤読の余地はないのだが、やはりこの本は思いっきり誤読した方が自分には合っている。
何故 近代文学は終わったのか?
読者がいなくなったからだ。しかし、書き手がいなくなったわけではない。とすると、むしろ清々するではないか。もう商品をこさえなくともよいのだから。書くことと商品をこさえることとはどうもしっくり結びつかなかった。優秀な書かれた商品はこれからも続々と出現するだろう。だが、間違いなく商品でない作品も書かれるだろう。そのことも、この本には記されている。

真面目な感想:シリアスに本書を読む場合、NAMの失敗・破産について、さらっとしか触れられていないのは不満である。スタイリッシュな著者が、スタイリッシュならざる運動の後退局面・敗北の過程をどう総括するのかを読んでみたかった。
やや不真面目な感想:やはり、柄谷行人の美文の魅力は圧倒的である。断定の心地よさを存分に味わえるが、反面このカッコよさは危険でもある。釣り込まれないためには、本書第一部を極上のSFとして味わうだけの膂力が必要だ。あたかもレム『完全な真空』の一篇として読むような。
近代文学のおすすめ作品・書籍『近代文学の終り―柄谷行人の現在』を読みたい方はこちら↓
7位. 近代文学のおすすめ作品・書籍│『原色 新日本文学史[増補版] (シグマベスト)』
近代文学のおすすめ作品・書籍レビュー│『原色 新日本文学史[増補版] (シグマベスト)』

手頃なサイズ感で、フルカラー。時代区分ごとに概観と要点チェックで挟んであるので、詳説に終始していないところがいい。
字の大きさも、本文は見やすい大きさ。下に語注などを分けている。
文学史を通読したいなら、比較的気軽にチャレンジできる。
まぁ下地が全くのゼロという人には易しくはないだろうが、詳しすぎもしない印象。
比較対照として、
高校生の時に使っていた「便覧」は、良くも悪くも「辞書」。よほど好きな人でないと携行したくないサイズ(置き勉してましたすいません)。
「便覧」の場合は、もちろん、
「日本」文学史に絞っていないので、
中国の漢文や漢詩の方面、
古文常識なども入っているし、古文の衣装類の写真などもあり貴重。
作家はとにかく顔写真も載っている。
というので、一概にどちらが優秀とは言えない。
今の私の目的は「日本文学史」だけだったので、それにフォーカスして読めたから満足です。

残念なのはこの参考書に合った問題集が無いこと。
江戸時代までの文学史はセンターでも出るのでそういうのをもれなく抑えられる参考書が出るといいのですが。


資料集、国語便覧、教科書を合わせたような感じかな。
勉強のためにこれから読ませてもらいます
近代文学のおすすめ作品・書籍『原色 新日本文学史[増補版] (シグマベスト)』を読みたい方はこちら↓
近代文学のおすすめ作品・書籍ランキング│まとめ

『近代文学のおすすめ作品・書籍ランキング』いかがでしたでしょうか?
ぜひ、気になった近代文学の作品・書籍を読んで、あなたの実生活に役立ててみてくださいね!
