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友人や知人とご飯にいくと
「いつも自分ばかり話している」
なんてことありませんか?
コミュニケーションを向上させたい人は、「上手に話すこと」に意識がいきがち。
もちろん、上手に話すことも大事よ!
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聞く技術①話を聞くには、自他の区別が必要
プロの聞き手であるカウンセラーには、自他の区別が要求されます。
相手の話を聞くときには自分の意見は出さず、相手の気持ちを肯定しながら聞いているのです。そして、それができているかどうかをたしかめるのが、相づちなのです。
相手の話が聞けなくなってくると、相づちが出なくなります。相づちのかわりに「しかし」とか「けれど」とか「でも」という、逆接の接続詞や接続助詞が出てくるようになります。
それではプロの聞き手としては失格。聞き手にとっての、危機場面といえるでしょう。
じつは「相づち」って
聞くための「最強のスキル」なんですよ!
コミュニケーションの3大要素
「3つのV」ってのがあって
・VISUAL 見た目(身だしなみ姿勢、顔つき)
・VOICE 声の張り、抑揚、間のおき方
・VERBAL 言葉(話す内容)
この3つのVのうち、どれが1番
コミュニケーションに影響があると思いますか?
じつは、
「見た目」が70%も占めてるんですよ
ここからがおもしろくて、
行動心理学で検証した結果をみてみると、
・VISUAL 70%
・VOICE 20%
・VERBAL 10%
「見た目」だけで70%も伝わるんですね・・・
会話で例えると、
もし自分の話を聞いてくれてる人が
・目を合わせず、不機嫌そうに話を聞く人
(じつは、話を聞いてる)
・興味深そうに相づちをする人
(でも、話を聞いてない)
の2人だとすると、
どっちが「話を聞いてくれてる!」って思うだろう
圧倒的に、後者の
「興味深そうに相づちをする人」のほうが
聞いてくれてる感じがしますよね!
だからこそ、
人の話を聞くときは、まずは見た目から
「相づち」から、はじめてみてはいかがでしょうか!
聞く技術② 聞き手に関連することを、話し手が質問することはまずない
久しぶりにあった知り合いから、
と聞かれたら、みんなはどう答える?
ってなってる人は要注意かもしれぬ。
その質問に対し、プロカウンセラーの東山さんはある事例を出しながら説明している。
話し手「私この間、○○のような目にあったのよ。どう思う」
このような質問には、聞き手のあなたはほとんどの場合、答える必要はないのです。どう思うかとたずねられても、あなたがした体験ではありませんので、実際に答えられないと思います。
あえて答えるとしても単なる感想を述べるくらいですし、その感想が、話し手の考えと異なると、それ以上話をつづけられなくなります。
おいおいまじか
自分がこの質問されたら、「俺は〇〇だと思うけども、でもそれもいい経験なんじゃ~ベラベラ」みたいに評論家っぽくしゃべってしまう。
まさか、これが良くない話の聞き方とは知らなんだ。
じゃあどうやって聞けばいいんや!ってとこで、
話し手「私この間、○○のような目にあったのよ。どう思う」
聞き手「そうね」(と、ちょっと間をおくだけでいいのです。すると)
話し手「腹が立つと思わない」
聞き手「思う。思う」
話し手「あなたならどうする」(この質問にもほとんど答える必要はありません。聞き手があなたの答えを求めていることがほとんどないからです)
聞き手「そうねー。どうするかなあー」(と、間をおきます)
話し手「私ね。だから言ってやったの。○○じゃないのって。思いきり抗議してやった。当然と思わない」
聞き手「それはそうね」
この場合は、質問というより、相手の同意を求めているようですので、同意するか、考えるためにちょっと間をおけばすみます。このように形式は疑問文でも、聞き手が求めている反応が、答えではない場合がよくあるのです。
ほえー
今まで真剣に質問に答えてたのは何だったんだ・・・
まず、「なんでその質問をするんだろ?」
ってところに意識をむけなきゃならんのね。
そこで著者が、質問に対してこう述べる
人間は、自分の聞いてほしい話を、相手に質問する形で述べるのです。
なるほど、納得。
つまり逆を返せば、
自分が話したいことがあるときは、その質問をすればいいってこと!
すごいのは聞き手であって、お前じゃねえ!!!
このヘタクソなたとえを上手にしたのがこちら
「お宅のご主人の会社のようすはどうですか?」と聞かれたら、「なんとかやっていますが、お宅のご主人はいかがですか」と、相手がしたのと同じ質問をするのです。
聞き手はいつも相手の会話の鏡となるような応答をすることが、聞き役を持続するコツなのです。
どれだけ会話の矢印を自分に向けずに、
相手に向けることができるか?
ついつい、聞かれたら答えてしまう。
それはそれでいいとは思う。
けれども、多くの「聞き方」に関する本にあるのは、
「相手をまず理解することで、自分を理解される」こと。
自分だけが話したいことを話して、
気持ちよくなってはいないか?
「どうすれば相手が喜ぶだろう?」と意識すると、
自然と相手の話を聞くようになるので、おすすめです!
聞く技術③なぜ聞く技術が進歩しないのか?
なぜ、人は話すことはできても、
聞くことがなかなかできないのか。
それはいままでの、環境が関係している。
聞く技術は人間関係にとっても大切なことなのですが、日常・非日常を問わず、ふつうにただ単に聞けばよいという場合は、どのように聞いてもあまり相手に影響を与えないものです。
結婚式のスピーチでも、話すほうは緊張して必死で話をしていても、聞くほうは料理と飲み物と隣の人との話に夢中で、聞いていないことも多いのです。それでも、よほどの場合でないと、そのような聞き手の態度が結婚式を台なしにすることはありません。
多くの日常生活場面、たとえばテレビトーク、講義や講演では、話し手は一生懸命なのに、聞き手は寝ていてもよいことさえあります。これが聞く技術が進歩しない理由です。
みんなこの聞き方に慣れているってことか・・・
だから仕事で大事な場面になっても、聞くことができず相手とのコミュニケーションを失敗すると。
逆に、聞く技術を習得していれば多くの人との人間関係が気づくことが可能になる。
話は少しそれるけど、
「人がどれだけ話を聞いてないか」
がわかる体験をシェアしたいと思う。
じぶんがあるセミナーに参加したときの話
はじめに、近くの人と3人ペアになって
自己紹介とセミナーに参加した目的を1分ずつ話す場を設けられた。
みなそれぞれ発表したのちに、講師の人は次の内容を言った。
「いま聞いた自己紹介と参加目的を、同じようにそのまま話してください」と。
するとびっくり、ペアになった人の内容をちゃんと話せた人は、50人中6人しかいなかった。
みな、人が話しているときに、
「なんて自己紹介しようか、どういう風に言えばよく見られるだろう?」と自分のことばかり考えていたのだ(自分はそうだった)」
その体験を通して、人がどれほどまでに自分のことを考え、人の話を聞いていないかがわかった。
同時に、自分はこの事実に救われました。
人の目を気にして、
「〇〇したら怒られるんじゃないか?」
「あの人に、〇〇言われたことがあるし、苦手だなあ」とか、本人は覚えていても、相手は覚えてないし興味すらない
そう、相手は自分のことを何も考えていないんだってね。
一度、知り合いにもやってみるといいかもしんない!
ランチでも、居酒屋でも、「いま何話してたか説明して!」って
もちろん仲がいい人限定ではあるけども!
ちゃんと自分のことを想ってくれてる人は、
そっくりそのまま言ったことを返してくれるはずだから!
話は戻すけど、
人の話を聞かなくても、おおきな影響は起きることは少ない。
けれども、その小さな積み重ねが人間関係、
人々との信頼を失うのは間違いないです。
人と話すときは、自分事を考える前に、
まずは「相手に意識を向けてみる」ことからはじめてみましょう!
書評まとめ『プロカウンセラーの聞く技術』
『プロカウンセラーの聞く技術』いかがでしたしょうか?
いかに聞くことを放棄し、「大切な人との信頼感を失ってきたのか」を痛感させられる1冊になりました><
上記の内容以外にも、
・共感とは芝居上手
相手の話を、舞台に置き換えて聞く
・昔の主婦は聞き上手
主婦ってこんなに聞く技術すごいんか!
などなど、
思いつかないような、聞き方のヒントがたくさん詰まっています!
「真実の人間関係、嘘のない人間関係、信頼のできる人間関係をもちたい人」
におすすめの1冊なので、ぜひとも1度手に取ってみてくださいね!