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「コミュニケーション能力」は
企業が新卒学生に求める能力として
13年連続で1位となっています
では「コミュニケーション能力」とは一体何なのか?
上手に人に話せること?
それとも
相手に気に入られること?
実はすべて違うんです
「じゃあ何がコミュニケーション能力なの?」
と思った人向けに
「コミュニケーション能力」の本質が語られた
表面的なノウハウや建て前論ではなく
実際の仕事で役に立ち、かつ心に響く1冊
仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?
を今日は書評していきます!
話し方、コミュニケーション能力向上におすすめの本はこちら!
目次
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コミュニケーション能力とは?
コミュニケーションとは、「相手の求めることに気づき、それを提供する行為」と言ってよいでしょう。
仕事においても、プライベートにおいても、相手が求めていることに気づかないかぎり、
相手とのコミュニケーションは成立しません。
「コミュニケーション能力」とは、うまく話す能力でもなければ、
相手に気に入られるテクニックでもありません。
それは、「相手のことをひたすら深く知ろうとする」姿勢のことを指しているのです
どれだけ美味しいお寿司を握れる職人でも
あいてが「寿司を食べたい」と思わなければ
それはお金には繋がりません
話すことも同じように
どれだけ話すテクニックを身につけていても
あいてが「聞きたい!」と思わなければ
その人との信頼関係は築けません
ではどうすれば
「相手の求めていることを知ること」
が出来るでしょうか?
それはズバリ
「聞くこと」です
じゃあどうやって聞けばいいのか?
その「聞き方」について解説していきます
「聞き上手」に必要な4つの姿勢
本当に「聞く」ために何が重要なのか。「相づちを打つ」「相手の話が終わるまで口を挟まない」「うなずく」など、テクニック的なことが数多く紹介されているが、本当に重要なのはテクニックではない。 本当に重要なのは、話を聞くときの「姿勢」だ。
「テクニックがあれば、コミュニケーションは何とかなる!」
と考える人は多いのではないか?
著者は、人の話を聞くときは
「4つの姿勢」に分けられるという
① 否定してやろう、と思って聞く
これは、人間としてまだ成熟していない、子どもの態度だ。
つまり、相手の話に何かケチをつけてやろう、と思って聞く人々のことだ。
「いや、それは違うでしょ!」
「ちょっと何言ってるかわかんない」
という言葉よく聞くし、よく言いそうになる
「間違ったことを言ってる!」と自分が思っても
「自分が正しい!」と相手も思ってるもの
だからこそ、相手を否定したくなっても
グッとこらえる忍耐力が「聞き手」には必要だ
どちらかというと話し手は
「自分の言ってることに後押ししてほしい!」
という「確認のきもち」が強いので
同調することが大切になってくる
「否定して相手に勝つこと」を会話の目的にせず
まずは「相手を理解すること」からはじめてみよう!
② 解決してやろう、と思って聞く
これは1よりも、もう少しマシである。
だが、成熟した態度とはいえない。
つまり、教えてやろう、と思って聞く人々だ。
「〇〇すればいいじゃん!」
これは「教えてやろう!」という思いがあり
話し手 < 聞き手 の上下関係が存在している
相手は教えてもらうことを望んでいるのだろうか?
どれだけ解決策を教えようが、人は
「自分で決断しなければ、行動にうつさない」ものだ
大事なのは、上手な質問を投げかけて
「あいてをその解決策に導く」こと
人に教えることは感謝されて
優越感を感じられるかもしれない
けれども、教えることはグッとこらえて
「相手の口から、解決策がでるよう」心掛けてみよう!
③ ただ聞くだけでいい、と思って聞く
これは大人の態度である。
つまり「 聞くこと」だけで、
相手のためになることを知っている人々だ。
彼らは余計な口を挟まない。
「わかるよ」
「そうだね」
「大変だったね」
①,②に関しては
「自分の話したいこと」に意識が向いていたが
③でようやく
「相手が話したいこと」に意識が向くようになる
この聞き手にある思いは
「相手に対する信頼」である
「この人は自分の力で解決ができるだろう」
「人は自分の話をするのが大好きだから
黙って聞いてあげることが相手が一番喜ぶ」
ある意味、①と②で失敗してきた人が
この境地に達するのではないか
しかし「聞くだけでいい」というのは
ある意味、「受動的な態度」とも捉えれる
「自分から何かしよう」
といった思いは伝わってこないのが
ここでの課題といえよう
④ 自分の中に取り込もう、と思って聞く
これは大人の先にある、真の聞き上手たちがやっていることになる。
聞くだけでいい、と思っている人は相手へのやさしさが主となっていたが、
これは「話し手への敬意」がベースとなる。端的にいえば「相手から学ぼう」と思っている人たちだ。
「え、それスゴイじゃん!何でそう思ったの?」
「すごく勉強になる!もっと教えてほしい!」
このような言われると
「よしもっと話したろ!」と
話してもスムーズに言葉がでてくるようになる
なによりも
「話し手の個性を引き出すこと」ができ
「自分の学びにできる」というメリットがある
話はそれるが
ぼくが、経営者と同僚をふくめて
ランチをしたときの話を今でも覚えている
あるゲーム好きの同僚が
「ぼく、この前のゲームの大会で優勝したんですよ笑」
と微笑ましそうに言った
まわりにいた人たちは、
「それすごいじゃん!おめでとう」と
その事象だけに敬意をはらっていた
けれども経営者は
「はじめからずっと強かったの?」と同僚に尋ねた
同僚は「はじめはすごく弱かったんです」と答え
その後「なぜ優勝するまで強くなったのか」を
楽しそうに話し始めた
それを聞いていたぼくは
「ゲームが強い人も仕事ができる人も
根本的な考え方は一緒なんだな」と
「ビジネスに活かせるヒント」をたくさん
学んだことを今でも覚えている
ようは、ゲームに興味がなかったとしても
その人が出した成果に敬意をもって
相手の個性を引き出す質問力が聞くには必要だ
人をより好みしないこと
「自分の中に取り込もう、と思って聞く 」
という姿勢を意識していきたいものである
人の話を聞くのは「人格の問題」である
「相手の話を聞け」と言われることが多い現代だが、本質は人格の問題なのだ。
テクニック論に終始するようであれば、一生その世界は見えないだろう
ここで「4つの姿勢」を整理してみよう
■自分に意識が向いている姿勢
①否定してやろう、と思って聞く
⇒ 「相手を否定して、勝とう」
②解決してやろう、と思って聞く
⇒「自分の優越感を感じよう」
■相手に意識が向いている姿勢
③ただ聞くだけでいい、と思って聞く
⇒ 「相手に気持ちよく話してもらおう!」
④自分の中に取り込もう、と思って聞く
⇒ 「相手を尊敬して、お互いの学びにしよう!」
並べてみると「聞く姿勢」は
2つの分類にされることがわかる
それは
「自分のことを考えているか」
「相手のことを考えているか」
ということ
この2つは
「話す技術」や「聞く技術」とは関係のない
じぶんが大切にしている「価値観」である
学歴も高くて、超絶イケメンであっても
「自分のお金のため」という価値観で仕事をすると
お客さんに対して
「どうやって高い商品を売るか?」を考える
ぎゃくに、見た目はめっちゃ普通の人でも
「人を喜ばせる」価値観があれば
「その人の悩みはなんだろう?」とまず聞こうとする
その結果、「その人が求めている商品」を提供する
他社の商品がよければ
その人のためを思ってその商品を紹介するだろう
さて
あなたはどの人から商品を買いたいか?
どっちが信頼できる人だと思うだろう?
断然、後者ではなかろうか
「人のために役に立ちたい」という人格が
「相手のことをひたすら深く知ろうとする」姿勢につながる
その人格、姿勢が
本当の「コミュニケーション能力」だと僕は思う
書評まとめ、仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?
いかかでしたか?
コミュニケーションは
「相手の求めることに気づき、それを提供する行為」
じぶんの人生を振り返ると
いかに「コミュニケーション能力」が不足してるかを
痛感させられる1冊でした
もちろんこれは本書の1部分のみ!
ほかにも
・「伝わる」のは相手が聞きたいことだけ
・「知らないふり」をしたほうが会話はうまくいく
・知識レベルに隔たりがあるときは上手に「手加減」する
・「よい人間関係」は衝突することを前提としている
などなど
コミュニケーション過多になるくらい
内容盛りだくさんの1冊です!
仕事で求められる「コミュニケーション能力」を身につけたい人は
ぜひ1度、本書を読んでみてはいかがでしょうか?
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