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こんちわ、柿田ぴんとです!
今回は、道徳のおすすめ本・書籍ランキング7冊を、高評価レビューも加えてご紹介します!
目次
- 1位. 道徳のおすすめ本・書籍│『道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫)』
- 道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫)』
- 2位. 道徳のおすすめ本・書籍│『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか (幻冬舎文庫)』
- 道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか (幻冬舎文庫)』
- 3位. 道徳のおすすめ本・書籍│『大人の道徳―西洋近代思想を問い直す』
- 道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『大人の道徳―西洋近代思想を問い直す』
- 4位. 道徳のおすすめ本・書籍│『道徳感情論 (講談社学術文庫)』
- 道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『道徳感情論 (講談社学術文庫)』
- 5位. 道徳のおすすめ本・書籍│『なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心 (PHP新書)』
- 道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心 (PHP新書)』
- 6位. 道徳のおすすめ本・書籍│『不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ (ハヤカワ文庫NF)』
- 道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ (ハヤカワ文庫NF)』
- 7位. 道徳のおすすめ本・書籍│『最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より』
- 道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より』
- 道徳のおすすめ本・書籍ランキング│まとめ
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1位. 道徳のおすすめ本・書籍│『道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫)』
道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫)』
ニーチェはそれほど多作でなく、格言集(アフォリズム)的なものが多い中で、これは前作「善悪の彼岸」を受けた本格的論考。一言で言って「宗教への批判」の書であります。
西欧文明の源となるキリスト教に焦点を当て、その大いなる「矛盾」をあばくというもの。原点は「怨恨の念(ルサンチマン)」。要するに「恨み」であります。これは、神を絶対とする西欧の基本構造に対する正面からの対決ではありませんか!実際、今まで読んだどの哲学書も(それほどたくさん読んだわけではないですが)、なんらかの形で神の存在を是認せざるを得ない論理構成になっており、究極の善としての神との折り合いをつけたようなものがほとんどなのですが、このニーチェ先生は真っ向から論理的に、その前提自体に切り込んで行きます。当時の世の中で、このような主張を繰り広げることの波紋はさぞや大きかったことでしょう。実際、ニーチェはメンタル的にも行ってしまうのですが、その思想は圧倒的に力強く、その後の思想史に多いなる影響を及ぼしたのもうなづけます。
ということで、遅ればせながらニーチェ!
ここまではよく聞く話ですが、ニーチェは更に踏み込んで他者に向けられなくなった人間の残虐性が自分に向かうようになり、その先鋭化したものが一神教であると指摘します。
時に過ちを犯してしまう自分を責める良心(自分への攻撃)が、神という絶対者を前に極大化されるという見方は衝撃的で真に迫るものがあります。
素人なので原文に忠実なのかはわかりかねますが、訳文自体は非常に読みやすく文章に勢いがあります。
解説が要領よく本文をまとめているので、哲学書によくある「何を言いたいのかよくわからなかった」という事態に陥らずにすみます。
道徳のおすすめ本・書籍『道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫)』を読みたい方はこちら↓
2位. 道徳のおすすめ本・書籍│『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか (幻冬舎文庫)』
道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか (幻冬舎文庫)』
考えさせられる部分が多くありました。
たけしの言い分は正しいこともあるけど、的外れなところもある。とはいえ、現代社会は本当に正しいのだろうかと思考を巡らす機会となれば、この本を読む価値はあると思う。
道徳のおすすめ本・書籍『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか (幻冬舎文庫)』を読みたい方はこちら↓
『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか (幻冬舎文庫)』を読む
3位. 道徳のおすすめ本・書籍│『大人の道徳―西洋近代思想を問い直す』
道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『大人の道徳―西洋近代思想を問い直す』
民主主義と共和主義の違いをご教示戴けた事も有り難いですね。
有難うございました。
道徳のおすすめ本・書籍『大人の道徳―西洋近代思想を問い直す』を読みたい方はこちら↓
4位. 道徳のおすすめ本・書籍│『道徳感情論 (講談社学術文庫)』
道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『道徳感情論 (講談社学術文庫)』
が、「いい事を言ってるけど、例外も色々あるぞ」「ここでその理屈はコジツケじゃないの」と思わせる部分がかならずあります。
要は、と一言で言えるほど人間は単純ではないからです。
アダム・スミスは、そこに挑戦しました。
「人は本能、教育、人間関係、経験、その場の状況といったいろいろな要素で、いろいろな感情を抱く」
これをテーマに、その「いろいろ」を列挙し網羅したのが本書です。
網羅にこそ本書の価値があります。
だから分厚い割に、どの部分でも大したことを言ってません。むしろ退屈です。
解説するのはごく当たり前の感情で、それをさまざまな事例を挙げ、反対の事例を出し、理屈で分解する。
全編この繰り返しです。書いてても退屈だっただろうなあ。
が、当たり前で退屈というのは哲学者が最も苦手な分野です。
アダム・スミスは退屈に挑戦した唯一の哲学者です。偉大です。
講談社学術文庫の訳された、この本ですが、元の意味を崩さない程度に日本人が読みやすい用上手く訳されているなと思いました。
こういった丁寧な翻訳が、この本の読み易さなんだなと、読後に読み返し気付かされました。
ありがとうございます。
道徳のおすすめ本・書籍『道徳感情論 (講談社学術文庫)』を読みたい方はこちら↓
5位. 道徳のおすすめ本・書籍│『なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心 (PHP新書)』
道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心 (PHP新書)』
論語は人間の基本的な行動指針が書かれており、現代でも有用な思想。
儒教は論語で得た孔子の名声を悪用し、皇帝の支配力を強化するために作られた思想。
孔子が儒教にかかわっている部分が孔子の意図したものではないという説明には説得力がある。
題名にカッコつきで「善」「悪」とあるため善悪に哲学的ニュアンスがあるものと勝手に思っていたが
そのような意図は感じられなかった。普通名詞として使われている。
夫と死別した女性を自殺に追い込んでを賛美するような行き過ぎた儒教精神は
確かに悪だが、何か益があったため信じていたものだと思う。そう簡単に悪であり
学ぶ価値なしと断じられても納得がいかない。そもそも善悪の概念が西洋から来たもののように思う。
善悪という言葉は、違いを際立たせるためのレトリックに過ぎないものと取れば納得は行くが、
もう少し深い考察があるとよかった。善悪についても深耕した続編を期待する。
著者ならではの解説ではあるが、難しいところは全くなく、うなずける知識が手に入る。
「孔子は偉大なる常識人・知恵者であり、その人生体験と人間洞察から発した一つ一つを記した本が論語」と言うのが著者の解説。そしてその言葉は現代にも通じることが、実例を持って書籍の最後に書かれている。論語の解説本を読んでみようかなと思わせる。
孔子は儒教を説いていない。儒教、朱子学と論語、孔子は一切関係ない。あえて言えば歴代の中国王朝を正当化するために儒教、朱子学が論語、孔子を利用しただけと言う解説。この解説を読んでいると、歴代の中華王朝の本質は力のあるものが正義、力さえあれば何をやってもかまわないと言うことかと思えてくる。
道徳のおすすめ本・書籍『なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心 (PHP新書)』を読みたい方はこちら↓
『なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心 (PHP新書)』を読む
6位. 道徳のおすすめ本・書籍│『不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ (ハヤカワ文庫NF)』
道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ (ハヤカワ文庫NF)』
自由とは何なのか?のロジック(論理)を楽しむ本です。
「売春婦」「ポン引」「女性差別」「麻薬密売人」「シャブ中」「恐喝」
「偽札」「学問の自由を否定」「映画館で叫ぶ」「転売屋」「悪徳警察官」
「遺産で暮らすバカ息子」「闇金」など、社会で不道徳と叩かれる行為を
売春=自由意志契約 Twitterの不愉快コメント=言論の自由 転売屋=市場経済
と、徹底的にリバタリアニズム思想で擁護していきます。
一部首肯しかねる所もありましたが、全体を通じて橘玲節が炸裂しており、
多様な視点で価値観や倫理を考える(知る)事が出来る一冊でした。
※1974年の古典を橘玲さんが現代風に訳し直した「不道徳教育(2006)」の再編集版なので、
転売屋=ダフ屋、ライブドア事件後の堀江貴文氏など今と異なる時代背景の話も掲載されています。
確かに橘さんが「まえがき」で書かれてられる様に、1976年当時に出版された時には目新しかったかもしれない内容も、それほどびっくりする程ではありませんでした。
ただその中でもP162の「法そのものが邪悪であるならば、その法に従う者も邪悪である」という記述は秀逸で、「悪法も法」として従うのが国民の義務と考えていた私にとって、大げさに言えばコペルニクス的転回をもたらしました。
個人によって興味のある部分は異なるかと思いますが、一読する価値はあるかと思います。
最低賃金を上げれば下層労働者の給料が上がり、段階的に中層労働者の給料を押し上げる。世論を誘導する経済学者はここまでです。
この本にこの続きが書いています。最低賃金を上げれば経営者は生き残る為、上がった最低賃金に見合わない人間を放り出す。
最低賃金に見合わない人間は、働くことも許されない社会が形成されるのだ、と。私達が日々情報に触れ形成される概念からすれば、詭弁であると一蹴してしまうような論理を拾い上げ、丁寧に扱っていて納得させられるのだから、夢中で呼んでしまいました。
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『不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ (ハヤカワ文庫NF)』を読む
7位. 道徳のおすすめ本・書籍│『最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より』
道徳のおすすめ本・書籍レビュー│『最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より』
時代背景が絵で見ることで、記憶しやすいですし、当時あったであろう問題を漫画によってわかりやすく説明し、理論を理解することができ助かりました。
対象年齢の下は若干高くなるでしょうがその分大人でも退屈せずに読めると思います。
より深く学びたければ原著や関連書籍を当たるべきでしょうが、ウイキペディア等よりは余程誠実に書かれているように思いました。
本書は、その考え方をそのままではコミック化するのは難しいので、物語を19世紀末に移し替え、
なんと切り裂きジャック事件を下敷きに、巧みにコミック化しています。
以下ネタバレがありますから未読の人は注意してください!!!
肝心かなめのベンサムは、ロンドン大学で蝋人形になっているのですが、脳を結合すると・・・、
この辺りは、実にオカルチックです!!
ベンサムの考え方は、ベンサムの直弟子、ラシュビーとその弟子のダンカンなどが、
種々の場面に対応しながら述べられるという形になっています・・最大多数の最大公約、
量的快楽主義、etc・・・・。
そして、ハイライトの切り裂きジャック事件解明、というお話になるのです。
実際の切り裂きジャックの犯人は、本書にも出てきますが、外科医説、肉屋説
女性説、など多数ありますが、本書のお話もなかなか面白いと思います!!
イメージはわかるものの、その実態はよく
解らないというか、原著作にあたろうとも
思わず、流していましたが、これで読んだ気に
なれました。便利な本です。
道徳のおすすめ本・書籍『最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より』を読みたい方はこちら↓
『最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より』を読む
道徳のおすすめ本・書籍ランキング│まとめ
『道徳のおすすめ本・書籍ランキング』いかがでしたでしょうか?
ぜひ、気になった道徳の本・書籍を読んで、あなたの実生活に役立ててみてくださいね!