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こんちわ、柿田ぴんとです!
今日紹介する1冊はこちら
『禅僧が教える 心がラクになる生き方 』南 直哉
本書は、不安・執着・嫉妬といった
さまざまな感情から起こる苦しみの正体を知り
その「取り扱い方」を身につけられる1冊!
「悩みや苦しみの原因は、ほとんどが人間関係」
その問題をクリアに見ていけば
じつは解決の糸口は、意外に身近なところにあると!
自分とは何かを知り、自分と折り合いをつけ
状況を調整し、やり過ごしながら生きていく。
そのようにつらさを飼い慣らし
今よりラクに生きる方法とは何なのか?
善く生きるヒントを見つけるためにも
【本の内容】
不安・怒り・執着・嫉妬は手放せる。「自分を大切にする」ことをやめる。生きるか死ぬか以外に大したことなどない。永平寺で20年修行した、霊場・恐山の禅僧が説く“善く生きる”ヒント。
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小説 ビジネス書 ライトノベル
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「自分を大切にする」ことをやめる
本書では人生相談に来る方々は
ある勘違いをしているといいます。
それは
「自分」という存在があり
その自分を大切にしなければならない
と思ってること!
「大切な自分」の人生を充実させなければと考え
思い通りにいかない日常や人間関係に苛立っては
と焦っている、そういう人が多いとのこと。
なんて思うわけですが、本書の質問で
その「自分」とは何なのか?
昨日の心、今日の心が同じだと言える根拠は?
と尋ねられると、なかなか答えに詰まるっていう。
そこで本書では「昨日の心」「今日の心」が
同じだと言える根拠は、2つしかないといいます。
では、その2つとは何なのか?
それは、
自分自身の「記憶」と「他人からの承認」
その2つの根拠を例でわかりやすく紹介!
たとえば明日の朝起きて、もし今までの記憶がすべてなくなっていたとしたら、どうでしょう。
今あなたが思っている「私」は、そこに存在しないはずです。あるいは、明日まわりの人間がすべて、あなたのことを別人のAさんだと言い出したら、どうしますか?
あなたはAさんとして生きるか、精神を病むか、自死するしかなくなるはずです。
もし明日まわりの人間がすべて、菅田将暉だ!
なんて言われたら一瞬は嬉しいけど、ずっとそれはちょっと。
なんて妄想するわけですが
そう考えると「自分」ってもろいなと。
私が「私」であるという記憶。
他者から「私」だと認めてもらうこと。
この2つのどちらかでも失ってしまえば
自分であることの根拠が消えてしまうってことは
ふだん、ぼくが「柿田ぴんと」と呼んでるものは
「記憶」と「人との関わり」で成り立ってるわけで!
そのような理由も含めて、本書は
その根拠もなく存在する
不確かな「私」を大切にするとは一体「何をしたい」と言っているか?
と思うそうで。
「自分」とは何なのか?
なんて、自分が不確かなものだとしても
「いるものはいるんだから!」と思っちゃう。
名前、性別、年齢、性格、職業、家族、住所
など自分を表すものはたくさんあるわけで!
しかし本書では、名前のようなものは
その人が「その時点」で持っている属性に過ぎないと。
それらをすべて取り払ってしまったら、何が残るのか?といいます。
では、人の存在とは何なのか?
人の存在は、誰もが生まれた瞬間に「他人に着せられた服」をそのまま着続けているようなものです。
生まれる日も、場所も、性別も、体の特徴も、自分で選んだわけではありません。名前も、親に決められました。
その親すら、たまたま「親」になっただけです。そもそも、自分から「この世に生まれたい」と希望して生まれてきたわけでもありません。
ここからわかるのは、生まれた時点で
「望んだどおりの自分」はいないってことで
自分で望んで生まれたのであれば
生まれる日、場所、親、容姿
ぜんぶ自分で決めることができて!
人生って本当に運ゲーだと思うし
もう少し身長高く生まれたかったし!!
なんて思うわけですけども
すごく冷静に人について考えると
人はこの世に「たまたま」生まれ、他人から「自分」にさせられた
ってことで
その「自分」を受け入れるためには
人から認められ、ほめられなければならないんですよね。
本書では、人間の最大の欲求について
自分ではなく、人が選んだ服を着ているのですから、誰かから「似合うね」「いいね」と言われて初めて安心でき、その服を着る気になれます。
それで人間の最大の欲求は、自分を「自分」にしてくれた存在、つまり〝他人から承認されたい〟ということなのです。
承認欲求は、誰しもがもっていて
それが欲しいがために苦しむ人も多くて。
大切なのは、苦しさに立ち向かうのではなく
「自分」という存在にどう折り合いをつけていき
今ある状況を調整し、やり過ごして生きていくか!
人は自分で望んだわけでもないのに生まれ
なんの根拠もない人生を生きていくわけで
ぼくが知ってる言葉に
「一切皆苦」というものがあって
世の中には嬉しくて楽しいことよりも
せつなくてつらいことのほうが多いという意味!
「人生とは苦しいもの」
「自分とは、もともとダメなもの」
ということに、気づくことが大事なんですよね。
自分の存在は、言い方を変えれば
「たまたま生まれてきた借り物」
その借り物である自分を引き受け
どうにか元気づけ、大丈夫だと励ましながら生きていく。
そういう生き方もあることがわかれば
きっとあなたの人生も生きやすくなるのではないでしょうか?
人生に生きづらさを感じている人は
自分を大切にするのではなく
他人を大切にする生き方を探してみてくださいね!
ネガティブな性格で生きづらい人は
こちらの記事もぜひ!心がスッとラクになります。
【書評Lv.145】ネガティブな性格で生きづらい人は必見!『それでいい。』水島広子
書評まとめ『禅僧が教える 心がラクになる生き方 』
『禅僧が教える 心がラクになる生き方 』南 直哉
いかがでしたでしょうか?
・
・名前、性別、年齢、性格、職業、その人がその時点で持ってる属性にすぎない
・人はこの世に「たまたま」生まれ、他人から「自分」にさせられた
・そんな自分と折り合いをつけ、苦しさに「立ち向かう」のではなく、苦しい状況を調整しながら、やり過ごしていく生き方もある
・人間の最大の欲求は、自分を「自分」にしてくれた存在、つまり〝他人から承認されたい〟ということ
・世の中には嬉しくて楽しいことよりも、せつなくてつらいことのほうが多い
今回紹介したのは
本書の1章の2%くらいなんですが
もうこの時点で
自分ってなんだろう
なんで悩んでるんだろうって
よくわからなくなってきたのと
自分を大切にするよりも
他人を大切にするほうが
承認欲求満たせるやんけ!って
心の苦しさに気づくヒントを得られたのと
生き方に対する考えかたがガラッと変わる1冊でした!
本書は上記以外にも
・生きるか死ぬか以外は大したことではない
・苦しい嫉妬は、錯覚が生んだ感情に過ぎない
・自分自身で判断できるのは、人生の「些事」だけ
・「欲しい、欲しい」と思う時は、強い不安があるのだと考える
・こじれた人間関係は「愛情」や「努力」では変わらない
・自分が抱えている問題を話せる「淡い関係」の人をつくる
・「自分が、自分が」と考えない
などなど
不安・執着・嫉妬といった
さまざまな感情から起こる苦しみの正体を知り
その「取り扱い方」を身につける方法を紹介!
人間関係の、悩みや苦しみを手放し
今より人生をラクに生きていきたい。
そう思う人はぜひ、本書を読んで
「いろいろあるけど、生きててよかったな」
という、あなただけの善く生きるヒントを見つけてみてくださいね!
ありがとうございました!