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こんちわ、柿田ぴんとです!
今日紹介するのはこちら
『雑談力が上がる話し方ー30秒でうちとける会話のルール』斎藤孝
そんな大学生のために
齋藤孝教授が実際に授業で教えている
雑談力を身につける方法を紹介!
学校、職場、ご近所、友人や親戚との間でも
知れば誰でも気軽にどんな相手もうちとける
コミュニケーションの簡単なルールと具体的な方法とは何なのか?
さっそく書評していきたいと思います!
☆本の内容
雑談とは、会話を利用して場の空気を生み出す技術のこと。
会話というよりも“人間同士のお付き合い”に近い。
これからの時代、雑談力を身につけることは、強く生き抜く力を身につけることそのものなのです。
オチも結論もいらない!学校でも会社でもすぐに使える50のアイデア。
目次
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たった30秒で、あなたという人間が見破られている!
本書では、雑談力を身につける前にまず
と言う人に、お話したいことがあると言います!
雑談というのは、あなた自身の人間性とか人格とか社会性といったものがすべて凝縮されている。
そしてその「すべて」をたった30秒の何気ない会話の中で見破られてしまっているということです。
例えば、ちょっと大げさですけど
このような会話が繰り広げられてたとします!
さすがにここまで
敵意むき出しはヤバイわけですが
初めて話す人でも
きまずい空気になる人もいれば
明るく楽しい空気になる人もいますよね!
つまり言いたいことは、
ぼくたちは無意識のうちに、
この人に近づいていいのかどうかを雑談を使って瞬時に判断しているってこと!
ちなみにここで著者が問題視しているのは
「雑談をする」という発想がないとか
「人と関わらなくて大丈夫なんで」と言う場合はヤバイと。
そういう人に対して、著者は
「社会性に欠けているな」と感じるのだそう。
と思うわけですが、逆に、逆によ!?
何気ない会話を心地よく進められたり
場の空気を一瞬で和ませることができたら・・・
そこで本書では
とある社会学者の例を紹介しています!
ピエール・ブルデューというフランスの社会学者は、「面接などでリラックスして人と打ちとけて話せるということ自体、すごい。非常に高い能力だ」と言っています。
そしてその高い能力を身につけるのは、人間関係が豊かな環境で育った家の子のほうが有利だと。
つまり、その人が豊かな人間関係の中で育ってきたんだということや、人格的な安定感のあることが雑談から伝わってくるということ。
初対面同士でもリラックスして雑談できるような
精神の安定感を持っている、つまり社会性がある。
そこまでのことが
たった30秒で見破られてしまうと!!
この話を聞くと
雑談ってのは単なる話術ではなくて
あなたが人から信頼され
人に安心感を与え、社会性がある人だと評価されて。
そしてそこから
気持ちのいい関係性やつながりに発展したり
多くの人に愛されたり
仕事などで大きなチャンスも得ることができると。
たった30秒のムダ話にも
そのような大事な意味があると忘れず
みずから雑談を心がけていきたいですね!
目の前の相手の、「見えているところ」をほめる
と悩む人に向けて、本書ではまず
「ほめる」ことが大事だと!
どんな些細なことでもよくて
ほめることが雑談の基本!
それも真剣にではなく
「とりとめのないことをほめる」
「なんとなくほめる」のがコツだといいます!
その理由について!
雑談とは、お互いの場の空気を温め、距離を近づけるためのもの。
相手に一歩近づくには、ほめることが近道なのです。(中略)なかでもTOKIOの国分太一君。
収録前にお会いすると、「先生、そのネクタイ、すごく素敵ですね」「そのシャツかっこいい!」と、いつも最初に彼のほうから声をかけてくれる。すると私も「いやぁ、そうですか?今日はいつもより明るめの色にしてみたんですよ」と気分よく、そしてリラックスして答えることができる。
この、ほんの10秒足らずのやりとりだけで、お互いに好意をベースにした人間関係の土台が、無理なく出来上がるのです。
この内容を読んだ時に、今まで
自分を褒めてくれた人の言葉が脳裏に浮かぶ
逆に、自分自身が人を褒めた記憶が
あまりないことに絶望しているわけですが…
ほめられて嬉しくない人っていないですよね。
よほどひねくれた考えをしない限り
「この人は自分を悪く思ってない」って感じるなと!
と戸惑うこともあるわけですが
そういう場合は今、目の前にいる相手の
「見えるところ」をとりあえずほめることが大事!
国分さんのように
今日のネクタイやシャツを真っ先に見てほめる。
「この場の空気を和らげよう」
「今目の前にいる相手と心を通わせよう」
という気持ちを感じるような「ほめ」を心がけていきましょい!
【書評Lv.62】空気が読めない人の最大の理由とは?『初対面でも話がはずむ おもしろい伝え方の公式』石田章洋
「内容」よりも「行為」に意味がある
と思うのは、雑談における
重要なポイントを理解していないから!
それは「ほめ」の内容ではなく「ほめる」という行為そのものに雑談という目的があるということ!
ここで著者のお言葉を聞いてみる。
価値観は人それぞれ。
人の数だけ価値観はあります。雑談は、価値観を発表したり、押しつけ合ったり、議論したりするものではありません。
相手を「受け入れる」ための行為です。
だからこそ、極論をすれば”何でもほめりゃいい”のです。
相手を「受け入れる」ための行為。
無難にほめられないとか
ほめることに緊張するとか
それは自分のことを考えているからだと痛感する!
そもそも雑談は「中身がない」ことに意味があって
その場にいる人たちと同じ空気を共有するため
場の空気を作るために雑談があって!
相手のネクタイを褒める時も
ネクタイ談義をするわけでなく
などなど、ポジティブな感想を言うことで
あいての返事を引き出すこともできると!
「ほめる雑談」は「私はあなたのことを、行為を持って受け入れていますよ!」というメッセージ!
その人への行為を表現するためにも
積極的に雑談をして、場の空気をつくっていきたいですね!
【書評Lv.51】あいての話を聞くための3つのコツとは?『会話の達人の話し方を真似したら人見知りの僕でも楽しく雑談できました』松橋良紀
書評まとめ『雑談力が上がる話し方 ー30秒でうちとける会話のルール』斎藤孝
『雑談力が上がる話し方』斎藤孝
いかがでしたでしょうか?
・雑談は、価値観を発表したり、押しつけ合ったり、議論したりするものでなく、相手を「受け入れる」ための行為!
・雑談は、その場にいる人たちと同じ空気を共有するために、場の空気を作るためにある!
正直なところ、雑談を甘く見すぎてたなと
雑談力の前に人としてどうあるべきかを痛感させられる!
むしろ雑談力をあげずによく生きてこれたなと
思うくらい心にグサグサ刺さる良き1冊でした!
本書は上記以外にも
・口下手でもできる、相手の話に「質問」で切り返す術
・雑談にオチはいらない。「すべらない話」でなくていい
・「課長バカ一代」に学ぶ、バカ話の心地よいテンポ
・国分太一君に学ぶ、「覚えている」能力
・大阪人に学ぶ、リアクション雑談術
・落語に学ぶ、つかみと本題の切り替えテク
などなど
雑談の5つのルール
雑談の基本マナー
雑談の鍛え方&ネタの仕入れ方
ビジネスに使える雑談力
人、マンガ、テレビ、あらゆる達人から
雑談力をあげる内容が盛り沢山となっております!
雑談は、人から信頼され、人に安心感を与え、
気持ちのいい関係性や、つながりに発展したり、多くの人に愛されたり
仕事などで大きなチャンスも得ることができる
最強のコミュニケーションスキルだと思うので
学校、職場、ご近所、友人や親戚との間でも
知れば誰でも気軽にどんな相手もうちとけたい
そう思う方はぜひ、本書を読んでみてくださいね!