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こんちわ、柿田ぴんとです!
今日紹介する1冊はこちら
『人生の勝算』前田裕二
本書は、今、最も注目される若き起業家が
生きていくための路上ライブで身につけた
人生とビジネスの本質をすべて明かす1冊!
SNS時代を生き抜く為に
必要な〝コミュニティ〟とは何か。
SNSの次の潮流である
ライブ配信サービスの最前線はどこか。
アーティスト、アイドル、モデルなどの
配信が無料で視聴・応援できる。そして、誰でも配信者になれる。
画期的な仮想ライブ空間の「SHOWROOM」を創り出した
前田裕二の全思考とは一体何なのか?
【本の内容】
SNS時代を生き抜く為に必要な“コミュニティ”の本質と、SNSの次の潮流であるライブ配信サービスの最前線がわかる。
目次
\30日間 無料体験中!/
小説 ビジネス書 ライトノベル
40万冊を「無料体験」で聴く
人は繋がりにお金を払う
前田裕二さんは
8歳のときに両親を失ってから
お金を稼ぐ手段として
路上で弾き語りをし、道行く人を感動させて
おひねりをもらうことが、自分に最も適していたといいます。
最初は、歌詞と曲を自分で考えた
オリジナル曲を歌うものの、お客さんは立ち止まらず。
そこで前田裕二さんは
・演奏技術を上げるべきなのか
・もっと歌がうまくなればいいのか
・そもそも、お客さんの側の立場だったらどうか
・僕の演奏に、足を止めて、耳を傾けるのか
とお客が立ち止まらない理由を必死に考えたそうです。
お客さん側の目線で考えるってスゴすぎる・・
そして、再び戦略を練り直した
前田裕二さんが次にとった行動は
歌う曲を、オリジナル曲からカバー曲に変えること。
本書では、その裏側について
この裏側で立てていた仮説は「未知より既知」です。
つまり、音楽という分野においては、人は、新しく触れる未知のコンテンツではなく、「どこかで聞いたことのある」、既知のコンテンツにこそ琴線を揺さぶられるのではないか、という発想です。
言われてみれば、どんな音楽でも
気持ちが高まるのは「知ってる曲」が流れる時だなと。
このように、仮説を立てて、行動に移し
着実に結果が出ていくことを学ぶ小学生。
結果、人は集まるようにはなったものの
今度はお金が集まらない(1ヶ月500円)
という課題が前田裕二さんに降りかかってきて!
そこから、場所を葛飾から港区に移動したり
小学生が松田聖子や美空ひばり、吉幾三を歌っては
というギャップ上手く使い、工夫を重ねた結果
半年で、月10万稼げるようになったとのこと!
では半年間でどんな工夫をしたのか?
前田裕二さんが試行錯誤の中で
わかった最も重要なこと、それは
「濃い常連客」を作ること
そのためには、大きく分けて
三つのステップがあるといいます!
成功する人のモノの見方を
身につけたい人はこちらの記事もぜひ!
【書評Lv.100】成功する人のモノの見方とは?『まんがでわかる 7つの習慣』フランクリン・コヴィー・ジャパン
ステップ①「コミュニケーション可能範囲」に入ってきてもらうこと
1つ目のステップは
街行くお客さんに
会話のキャッチボールが成立する
「コミュニケーション可能範囲」に入ってもらうこと!
ぼくの場合は
路上の弾き語りを見ると
何か話しかけられるのが怖かったり
投げ銭を促されるのではと想像したり
見たとしても、遠巻きに眺める程度なことも多くて。
(結果的には感動して、お金を払ってしまうけどもw)
つまり、そういった人たちを
どう惹きつけるかが勝負だと!
そして前田裕二さんは
曲のセットリスト(当日歌う予定の歌を一覧にしたもの)を書いた、手書きのボードを掲げて
結果、お客がぐっと近くに
来てくれるようになったとのこと!
本書では、その理由について
松田聖子やテレサ・テン、吉幾三などと書いてあると、街行くお客さんは、「小学生が歌謡曲を歌うの?」「吉幾三って……まさかこの子が?」という疑問を持ちます。
テレサ・テンの『つぐない』を見て、「あなた、『つぐない』の歌詞の意味わかるの?」と大人の女性が尋ねてきます。
「あっ、不倫の歌ですよね」と返すと、驚いたり、笑ってくれたりします。
会話も、ブログも、音楽も
好きなことを話して、書いて、歌ってじゃ
人は集まらないし、お金も集まってこなくて。
この、通りかかった人が素通りできないような
つっこみどころを自分の中にどれだけ作れるか。
この発想が今の前田裕二さんを創り出していると!
ステップ②リクエストを受けること
前田裕二さんは、お客さんと
コミュニケーションを取れるようになった後は
より密度の濃いやりとりを繰り返して
親近感を持ってもらうことを意識しており
お客さんとの絆を深めるために
「時間差でお客さんの歌のリクエストに応えた」とのこと。
たしかに、知らないオリジナル曲を歌われるより
自分の聴きたい曲を自分のためだけに
歌ってもらうのは嬉しいし、応援したくなるなと!
そして前田裕二さんは
「赤いスイートピー」を聞いてくれた女性から
「『白いパラソル』って知ってる?」
とリクエストされたものの
無理して歌うのではなくて
「知らないので今日は歌えません」と答えたのだそう。
その意図は「また次に来てもらう約束を取り付ける」こと!
本書では、その理由は2つあるといいます。
一つは、僕が仮に、そこでどんなに上手にその歌を披露しても、それではたいした対価を得られないとわかっていたから。
(中略)
二つ目は、歌のうまさや表現力で勝てなくても、お客さんと心を通じ合わせる度合いなら勝てるかもしれない、と思ったから。
つまり、歌のうまさで勝負しても
あくまでカバー曲、本人のライブにはかなわくて。
お客さんがギターケースにお金を入れるのは
「歌が上手だったから」という表面的なものではなく
「心を揺れる、通じ合う」という感情起因なら勝てると!
そして、前田裕二さんは
「今日は歌えないのですが、来週の水曜の同じ時間に、もう一度この場所に来てもらっても良いですか?」
と次回の約束を取り付けて、
来てくれた女性に、心をこめて
一週間、一生懸命練習した『白いパラソル』を歌う。
結果、前田裕二さんが歌う『白いパラソル』は
この女性にとって特別なものになり、下手をすると
松田聖子さんご本人が歌う『白いパラソル』よりも価値をもつと!
本書では、大事なポイントについて
それは、僕が歌う「曲そのもの」ではなく、1週間という時間にお客さんが思いを馳せて、その過程自体に強いストーリー性を感じてくれるから。
(中略)
そして、そこで生まれた価値は、往々にして、非の打ち所のない上手な演奏など、パッケージされたコンテンツの価値を上回って、人の心に深く突き刺さります。付随して、色々な世間話をしたりして、お互いを一人の人間として認め合い、「ヒト対ヒト」の絆を作ります。
つまり、演奏や歌が荒削りでも構わなくて
という感情移入や共感が大切だと。
という、供給側の一方通行なスタイル
「モノ(演奏) 対 ヒト」の関係ではダメで
絆を深めるには、モノを
一方的にぶつけるのではなく
他者への想像力と思いやりを持って
「ヒト 対 ヒト」の関係性を築くことが大事になってくるわけですね!
ステップ③仲良くなったお客さんに、オリジナル曲を披露する
そしてここまできてようやく
仲良くなったお客さんに、オリジナル曲を披露すると!
何も関係性のない通りすがりの人々に
オリジナル曲を歌っても、誰も聴いてくれない。
けれども、すでに特別な
絆ができあがっているお客さんは
前田裕二さんの作った曲に深く耳を傾け
詩もメロディも心で噛み締め、感動してくれる。
ちなみに『白いパラソル』を披露した女性は
ギターケースにそっと1万円札を置いてくれたのだそう。
そんな過程の中で、前田裕二さんは
歌が別にうまくなったわけでもなくて
では、最初と今とで、何が違うのか?
それは「絆の深さ」だといいます。
最初は0だったお客さんと自分の間にある絆が、時間をかけて、じっくりと育っていく。
当初は誰も興味を持たなかったオリジナル曲に、いわば「絆」という名の魔法をかけて、まったく別の価値ある曲に昇華する。
こうして、いくつものストーリーを共有するうちに、お客さんは、決して裏切ることのない常連さんになっていきます。
コンテンツの価値以上に
ヒトは、絆、心への強い紐付きや
裏側にあるストーリーに価値を感じて消費する。
どんなにいいモノでも
売れない時代がこれからやってきて
そこには「人との繋がりにお金を払う」
「コミュニティ」と呼ばれる絆の集合体が
これからのビジネスにおいて
外せない鍵になってくることに気づかされる。
そのためにも
周りのたくさんの濃い絆
コミュニティを形成して
裏側にあるストーリー
新たな価値を創っていきたいと思います!
村上春樹が天才な理由を
知りたい人はこちらの記事もぜひ!
【書評Lv.118】なぜ村上春樹は天才なのか?『天才たちの日課 』メイソン・カリー
書評まとめ『人生の勝算』前田裕二
『人生の勝算』前田裕二
いかがでしたでしょうか?
・他者への想像力と思いやりを持って「ヒト 対 ヒト」の関係性を築くことが大事
・ヒトは、絆、心への強い紐付きや、裏側にあるストーリーに価値を感じて消費する。
①「コミュニケーション可能範囲」に入ってきてもらう
②リクエストを受ける
③仲良くなったお客さんにオリジナル曲を披露する
今回紹介した路上の弾き語りは
まだまだ序の口。(本書の7%くらい)
小学生時代から、外資系投資銀行時代
そしてニューヨークの奮闘からの、SHOWROOMの起業。
その過程の思考の深さ
そして逆境を乗り越える強さ
本書を読んでから
前田裕二さんリスペクトしすぎて
手帳もノートの書き方も
全て真似するようになるっていうw
それくらい本書には、心を動かされる
今まで感じたことのない感情が湧く1冊でした!
本書は上記以外にも
・AKBグループが強い理由
・コミュニケーションとは、さらけ出すこと
・営業で勝つためにはニーズの見極めがすべて
・ディベートで鍛えた瞬発的仮説思考力
・自分について考えたノートを何冊作っているか
・人生のコンパスを持つ
・他者の価値観という物差しを当てる
・「決めている」ことの強さ
などなど、成長ビジネスの勘所について
あらゆる「ビジネスの勝算」を上げる方法を紹介!
「勝算なんて何の根拠もないことを、この若き経営者は知っている。だから、前田裕二を信じた。」
――秋元康「秋元さんが〝堀江以来の天才がいる〟というから会ってみたら、本当だった。」
――堀江貴文
そんな今、最も注目される若き起業家
前田裕二の人生とビジネスの本質を知りたい人は
ぜひ本書を読んで、自分の人生に勝算をもち
人生を1㎜でもプラスの方向に傾けてみてくださいね!
ありがとうございました!