【書評Lv.133】あなたの「頭の柔らかさ」をチェック!『問題解決のジレンマ 無知の力』細谷 功

こんちわ、柿田ぴんとです!

今日紹介する1冊は

問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント 無知の力』細谷 功

本書は、ソクラテスと
ドラッカーが唱えた「無知」に着目して

「無知」に気づき「無知」を活用する
「問題発見」のための思考法を紹介!

「問題発見のための思考回路」を理解し
「無知・未知」を意識することで
「常識や壁」を打ち破る発想が生まれる…

常識に流されず、斬新なアイデアを生み出す「発想力」はどうすれば身につくのか?

ぴんと
さっそく書評していきたいと思います!

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「知」と「無知・未知」

本書ではまず、知の世界には

既知の既知」「既知の未知」「未知の未知

3つの領域に分けて
考える必要があるといいます。

それぞれを簡単に説明すると

既知の既知
自分が知っていることを知っている
既知の未知
自分が知らないことを知っている
未知の未知
自分が知らないことすら知らない
ぴんと
知らないことすら知らないって何やねん!

と思った方は、非常にするどい!

じつは「未知の未知」を意識すること
斬新なアイデアを生み出すうえで、非常に重要になってきます。

ではさっそく、知らないことすら知らない
「未知の未知」についてみていきましょい!

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「知らないことすら知らない」=「未知の未知」という死角

本書では「そもそも知らないと気づいてないこと」
「無知・未知」をわかりやすく説明するために

簡単な演習を通じて身近な事例から
「知(識)」から「無知や未知」に視点を広げるイントロダクションを紹介しています!

ぴんと
あなたもぜひ、演習に取り組んでみてください!

●「コンビニで売っていないもの」をいくつ挙げられるか 

白紙と筆記用具を用意して実際に手を動かして次の問題への解答を試みていただきたい。

 2 問 1 セットである。
1 分間でとにかく「数勝負」で列挙してみてほしい。

【問題 ①】「コンビニで売っているものを列挙せよ」(制限時間 1 分間)

 続いて次の問題である。

【問題 ②】「コンビニで売っていないものを列挙せよ」(制限時間 1分間)

ぴんと
さて、あなたはどのぐらい出てきたでしょうか?

ぼくは「コンビニで売っているもの」だと
自分がよく行くコンビニをまず思い浮かべて

おにぎり、弁当、チョコモナカジャンボ・・・

目の前にあるものから順番にあるものを挙げていくと!

ちなみに本書では
僕のような思考は「ふつう」らしくて
みんな似たような答えになるのだそう。

これは私たちが「過去の知識と経験」に頼ってアイデアを出すときの「頭の使い方」とほぼ同じと考えてよい。

私たちは自分たちの経験や過去の知識という頭の中の「棚」を端から見ていって、そこにあるものを取り出してくる。

こちらに関しては、思考回路の個人差は非常に少ない(皆同じように発想する)と考えられる。

ぴんと
つまり、みんなコンビニにあるものを知っているってことか!

ぎゃくに「コンビニで売っていないもの」だと

デパートとか家電量販店を思い浮かべて

財布、寝具、冷蔵庫、携帯電話・・・

みたいに、思いついたものを
ぼくは、書きまくったわけなんですが!

あなたは、何が思い浮かんだでしょうか?

ここで本書では「売ってないもの」の問題は
人によって考え方も出てくるものも千差万別で

「頭の柔らかさ」が如実に現れるといいます!

発想が柔らかくなると、コンビニからは少し遠い、例えば趣味の世界の専門店の「棚」を巡り、「自転車、釣り糸、ゴルフボール、スノーボード、バイオリン……」といった範囲まで広がっていくだろう。

ところがこれでもまだ「知識と経験の棚」の世界にとどまっている。

さらに柔軟な発想になると、「大きなもの」(自動車や家)や「高価なもの」(宝石や高級時計)といったものに膨らんで行くだろう。

つまり、「売ってないもの」で
服や家電が思い浮かぶってことは
棚がコンビニからデパートに変わっただけで

「売っているもの」を探すときと思考回路は何ひとつ変わってないと!

ぴんと
くうう!発想を柔らかくしたいいい!

と思うわけですが
以下のような答えが出た人は
あたまが柔らかい人かもしれぬ!

・「サービス」(クリーニング、コンサル)
・「生き物」(犬や蛇、カブトムシ)
・「目に見えないもの」(電気、ガス、空気)
・「とてつもなく大きなもの」(銀河系)
・「そもそも売ってないもの」(愛、横断歩道)
・「そもそも世の中に存在しないもの」(タイムマシン)
・「過去に存在したがいまは存在しないもの」(平安時代の空気)
 
ぴんと
コンビニで売ってないものの世界は
実は限りなく広がっていると・・・

本書では図でわかりやすく紹介!

 

ぴんと
・不老不死の薬
・卑弥呼の握手権
・Kindle1000冊無料券

何でもありやないかーい!!!

と思うわけですが、その時点で「固定概念にとらわれている」状態で。

たった1分の課題で
どこまで思考の輪を広げられるか

この視野の広さこそが
「自分の頭の柔らかさ」だと痛感する!!

そこで本書では、この演習から

「知(識)」と「無知・未知」に関連したいくつかの教訓について

・すでに持っている知識や情報を用いた発想の方が簡単かつ迅速にできる

・そのアイデアの出し方は人によってほとんど変わらない

・すでに持っている知識や情報には「求心力」がある(知れば知るほどそこから抜けにくくなる)

・「そもそも知らないと気づいていない」ことには簡単には気づけない

・斬新なアイデアとは、「一見ばかばかしくて」「笑われるような」ものである

知識があれば、問題解決も早くなるけど
その結果あたまが凝り固まってしまうと。

知らないことに気づけていると
未知の領域からアイデアを探そうとして
常識はずれの斬新な発想力が生まれると!

ちなみに本書では、この演習問題以外にも
各PARTでさまざまな気づきが得られるので

気になった方はぜひ
本書を読んでみてくだされい!

斬新なアイデアを出したい人はこちらの記事もぜひ!

【書評Lv.47】誰でも「良いアイデア」をだす方法がある?『アイデアのつくり方』ジェームス・W・ヤング

ラムズフェルドが語った「未知の未知」

コンビニの例題を受けると
「知らないことすら知らない」
という自分がいることに気づく。

ここで、アメリカ国防長官
ドナルド・ラムズフェルド氏

記者会見において発した
全米で有名になった言葉について

「まず自分が知っていると知っている「既知の既知」(known knowns)がある。

そして次に知らないと知っている「既知の未知」(known unknowns)がある。

それに加えて知らないことも知らない「未知の未知」(unknown unknowns)というものもある。」

ぴんと
アメリカ国防長官も「未知の未知」知ってるんやな。

とちょっと偉そうなぴんと君ですが

ここで注目すべきなのは
未知が「2種類」に分けられること!

「既知の未知」の外側に
さらに「未知の未知」があって

「知らないことすら知らない」
に目を向けてはじめて

斬新なアイデアを生み出す第一歩だと気づかされる!

ここで本書では、誤解や思い込みについて

 通常よくある誤解や思い込みは、個人でも企業等の組織でも、「二番目の輪」の内側、つまり「既知の未知」をもって「世界のすべて」だと思ってしまうことである。

人間は知っていることより知らないことのほうがはるかに(天文学的な差があるほど)大きいという、あまりに当たり前の話を忘れてしまいがちである。

これはさっきのコンビニの問題も当てはまるなと。

「コンビニで売ってないもの」には
実は無限の可能性があるのに

暗黙のうちに「世の中に売っているもの」
「売ってないと知っている」領域
にしばられてて!

その外側の無限大の大きさの領域に
思いを向けることすらできてないから
「ふつうの発想」しか思い浮かばんかったのか!!

ぴんと
ちくしょう!!!

つまり、この「外側の円」は
さまざまな形でぼくらを取り囲んでて
簡単には気づかないようにできていて

それが「無知の知」の重要性に
つながってくるわけだと本書!

ここでリスクマネジメントを例に
「既知の未知」と「未知の未知」を
わかりやすく紹介しています。

 例えばリスクマネジメントの世界では、起こりうるリスクを想定してそれに対しての対処方法を考えるアプローチを取るが、実はリスクとして認識したリスク(「◯◯が起きるかもしれない」とか)はすでに「既知の未知」になってしまっている。

 ところが本当に考慮すべき事象は、「想定することすらできない」事象、つまり「未知の未知」の領域のはずである。

「想定外」という言葉にも二通りある。「未知の未知は必ず存在するから、それはあっても仕方ない」という意味と、本当に「未知の未知」の領域はまったく想定していなかったという場合である。

後者がリスクマネジメントとしては本当にまずい状況で、まさに「未知の未知が想定もされていなかった」例となる。

インターネットの検索も似てるかなと。

検索すれば知らない情報が
何でも手に入る感覚はあるけれども

検索するためのキーワードが思いつく時点で
出てくる結果は「知らないと知っている」みたいな!

「知らないことすら知らない」ことは
「キーワードすら思い浮かばない」っていう
さらに外側の領域にあるんじゃないかと!

話が難しくなってきたのでまとめると

多くの人は、無意識に未知の領域と思っても、じつは「既知の未知」ってことが多くて

知らないことすら気づいてない
「未知の未知」を意識せずに過ごしていると!

「未知の未知」を意識することができれば

思考が広がり、常識にとらわれない
柔軟な発想ができるようになるので

斬新なアイデアを出したい方は、ぜひ
本書を読んで思考の幅を広げてみてください!

思考力を高めたい方はこちらの記事もぜひ!

【書評Lv.108】1を聞いて10わかる人の特徴とは?『ひとつ上の思考力』

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書評まとめ『問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント 無知の力』細谷 功

『問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント 無知の力』細谷 功
いかがでしたでしょうか?

既知の既知
自分が知っていることを知っている
既知の未知
自分が知らないことを知っている
未知の未知
自分が知らないことすら知らない
・すでに持っている知識や情報を用いた発想の方が簡単かつ迅速にできる
・そのアイデアの出し方は人によってほとんど変わらない
・すでに持っている知識や情報には「求心力」がある(知れば知るほどそこから抜けにくくなる)
・「そもそも知らないと気づいていない」ことには簡単には気づけない
・斬新なアイデアとは、「一見ばかばかしくて」「笑われるような」ものである

コンビニの問題でもそうでしたが
どれだけ固定概念にとらわれているのか

「知らないことすら知らない」ことがどれだけ日常に大きな影響を与えているか気づかされる非常に興味深い1冊でした!

ちなみに今回紹介したのは
本書の3%くらいなので
もっと面白い演習が隠されているっていう!

本書は上記以外にも

・「事実」とは何か、「解釈」とは何か
・ドラッカーが語った「無知」の活用法
・「アリの思考」と「キリギリスの思考」の違い
・「持つ者」と「持たざる者」の違い
・「なぜ?」だけが「5回繰り返す」ことができる
・上流の仕事に馴染むメタ思考法

などなど
「無知」に気づき「無知」を活用する
「問題発見」のための思考法を紹介!

ここで無知による名言を少し

知ればしるほど、自分が知らないということを知る
―アリストテレス

正直に自分の無知を認めることが大切だ。
そうすれば、必ず熱心に教えてくれる人が現れる。
―ウォルト・ディズニー

よく知っている人は、あまり喋らない。
よく喋る人は、あまり知らない。
ー老子

先人達は、無知の重要さを
昔から繰り返し語られてきたことがわかる。

無知について知っておくことは今後の人生に必ず役に立つと思うので

気になった方はぜひ
本書を読んでみてはいかがでしょうか?

ぴんと
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!
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再生した後でも何回も交換OKだから、
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また、あのメンタリストDaiGoさんも
本を聴くことで1日に3冊は読めるとおすすめしています!

読書やPC作業で目が疲れたときもインプットが続けられますし、移動時間も無駄にならない。

通勤に時間がかかる人なら、少なくても1日1冊分は聴けるんじゃないでしょうか。

テキストをフラットに聴くことにより、文章や論理の構造まできれいに頭に入るので、本がまるごと頭の中に入るような喜びが体感できます。

それによって話すことがうまくなり、言葉も出てきやすくなるので、本を耳で聴くのはおすすめですよ。

引用:なぜDaiGoは「目より耳」で本を読むのか

さらに、人気俳優・声優のボイスが、
本の魅力をさらに引き出しているので、
スキマ時間を有効活用したい人は、この機会をお見逃しなく! 

 
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